概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 材料名 | ガラス繊維強化プラスチック |
| 略記号 | GFRP、GRP、FRP(文脈によりGFRPを指す場合がある) |
| IUPAC | 単一物質ではないため、GFRP全体としてのIUPAC名はない |
| 英語名 | Glass Fiber Reinforced Plastic / Glass Fiber Reinforced Polymer |
| 日本語名 | ガラス繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化樹脂、ガラス繊維強化複合材料、ガラスFRP |
| 分類 | 繊維強化プラスチック、複合材料 |
| プラスチック分類 | マトリックスにより熱硬化性プラスチック又は熱可塑性プラスチック。単一の汎用プラスチック、エンプラ、スーパーエンプラには分類できない |
| 化学式又は代表構造 | ガラス繊維(SiO2を主成分とする酸化物ガラス)+界面処理層(サイジング剤、シランカップリング剤など)+マトリックス樹脂 |
| CAS No. | GFRP全体として固有のCAS No.はない。ガラス繊維又はガラス状酸化物はSDSでCAS 65997-17-3が用いられる場合があるが、樹脂及び添加剤を含む複合材全体を示す番号ではない |
| 構造・主成分 | Eガラス、E-CRガラス、高強度ガラス、耐アルカリガラスなどの繊維と、不飽和ポリエステル、ビニルエステル、エポキシ、フェノール、PP、PA、PBT、PPS、PEEKなどの樹脂からなる |
| 主な用途 | 自動車部品、電気・電子部品、配管、タンク、建築部材、浴槽、船舶、風力発電部材、スポーツ用品、産業機械部品 |
ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)は、ガラス繊維を強化材とし、熱硬化性又は熱可塑性樹脂をマトリックスとする複合材料である。ガラス繊維が主として引張荷重及び曲げ荷重を負担し、マトリックス樹脂が繊維を固定して荷重を界面へ伝達するとともに、形状保持、耐薬品性、耐候性及び表面性を担う。したがって、GFRPの性能は樹脂名だけでなく、ガラス種、繊維含有率、繊維長、配向、積層構成、界面処理、成形方法及びボイド率によって大きく変化する。
熱硬化性GFRPでは、不飽和ポリエステル、ビニルエステル及びエポキシが代表的なマトリックスであり、ハンドレイアップ、スプレーアップ、SMC・BMC、RTM、フィラメントワインディング、引抜成形などで製造される。熱可塑性GFRPでは、PP、PA、PBT、PPSなどに短繊維又は長繊維を配合した射出成形材料が広く使用されるほか、連続繊維テープ及び有機シートも用いられる。
材料選定では「GFRP」という総称のみで判断せず、マトリックス樹脂、ガラス繊維の種類及び含有率、繊維方向、成形状態、使用温度、薬品濃度、荷重、応力、湿度及び使用時間を指定して評価する必要がある。特に耐薬品性、耐熱性、難燃性及び法規制適合は、複合材全体ではなく個別グレード及び成形品で確認することが重要である。
特徴
長所
- 未強化樹脂と比較して、比強度、比剛性、耐クリープ性及び寸法安定性を高めやすい。
- 金属より低密度で、耐食性及び電気絶縁性を付与しやすい。
- 繊維形態と成形法を選ぶことで、大型一体成形、複雑形状、薄肉部品及び長尺形材へ展開できる。
- 連続繊維、織物、マット、長繊維及び短繊維を使い分け、荷重方向に合わせた設計が可能である。
- ガラス繊維は炭素繊維より一般に安価で、電磁波透過性及び非磁性が求められる用途に適する。
短所
- 繊維方向と直角方向で物性差が大きく、等方性材料として扱うと設計誤差が生じやすい。
- 切断端、穴周辺、ウェルド部、層間及びインサート周辺で応力集中や界面剥離が生じる場合がある。
- 切削時に工具摩耗、ガラス粉じん、繊維毛羽及び端面欠けが発生しやすい。
- 表面に繊維浮き、プリントスルー、樹脂リッチ部及びピンホールが現れることがある。
- 樹脂とガラスの分離が難しく、単一熱可塑性樹脂よりマテリアルリサイクルが難しい。
| 項目 | 一般的な傾向 | 設計・使用上の注意 |
|---|---|---|
| 外観 | 自然色は白色から乳白色、淡黄色又は樹脂色であり、繊維形態により半透明から不透明となる。顔料、ゲルコート及び塗装による着色が可能である。 | 短繊維射出品では繊維浮き、熱硬化性積層品では織り目及びプリントスルーが外観に影響する。 |
| 機械特性 | 未強化樹脂より剛性、強度、疲労特性及び耐クリープ性を向上できる。連続繊維の主方向では特に高い。 | 繊維方向、含有率、長さ、界面接着、ボイド及びウェルドに強く依存する。 |
| 耐熱性 | 未強化樹脂より荷重たわみ温度及び高温剛性を高めやすい。 | 連続使用温度はマトリックス樹脂、硬化度、酸化安定性及び荷重で決まり、ガラス繊維の軟化温度を連続使用温度として扱わない。 |
| 耐薬品性 | ガラス繊維自体は多くの有機溶剤に溶解しにくいが、複合材の耐薬品性は主にマトリックスと界面で決まる。 | 強アルカリ、フッ化物、熱水及び酸化剤ではガラス又は界面も劣化する場合がある。切断面からの浸透に注意する。 |
| 加工性 | 成形法の選択肢が多く、小型射出品から大型タンク及び長尺形材まで製造できる。 | 繊維破断、濡れ不足、ボイド、配向、反り、硬化収縮及び金型摩耗を管理する。 |
| 電気特性 | 一般に非導電性で、電気絶縁部材及び電波透過部材へ適用しやすい。 | 吸湿、汚染、難燃剤及び導電性添加剤によって絶縁特性が変化する。 |
| 分類上の注意 | GFRPは材料群の総称である。 | 熱硬化性GFRPと熱可塑性GF強化樹脂、短繊維と連続繊維を同じ代表値で比較しない。 |
構造式
GFRPは単一の繰返し単位を持つ高分子ではなく、酸化物ガラスの三次元ネットワーク、界面処理層及びマトリックス樹脂からなる多相材料である。EガラスはSiO2を中心に、Al2O3、CaO、MgO、B2O3などを含むため、一定の化学量論式では表しにくい。下図は代表的な構造を模式化したものである。
代表的な構造単位及び界面反応
| 構成相 | 代表表記 | 役割・注意 |
|---|---|---|
| ガラス繊維 | ≡Si–O–Si≡を主体とする酸化物ガラスネットワーク | 引張荷重、曲げ荷重及び寸法安定性を担う。Eガラス、E-CRガラス、高強度ガラス、耐アルカリガラスなどで組成が異なる。 |
| 界面処理層 | Glass–OH+HO–Si(R)–X → Glass–O–Si(R)–X+H2O(模式式) | シランカップリング剤の加水分解及び縮合を簡略化した表現である。実際にはサイジング剤、皮膜形成剤、潤滑剤及び反応性官能基を含む。 |
| マトリックス樹脂 | UP、VE、EP、PF、PP、PA、PBT、PPS、PEEKなどの繰返し単位又は架橋構造 | 繊維固定、荷重伝達、形状保持、耐薬品性、耐熱性、靭性及び表面性を担う。 |
モノマー又は構成単位はマトリックスごとに異なる。不飽和ポリエステルでは不飽和二塩基酸、飽和二塩基酸及びグリコールを縮合して得たプレポリマーをスチレンなどで架橋する。ビニルエステルではエポキシ骨格末端に(メタ)アクリレート基を導入して架橋し、エポキシではエポキシ基とアミン又は酸無水物などを反応させる。熱可塑性GFRPでは、各樹脂の溶融物へ短繊維又は長繊維を分散させる。
種類
| 種類 | 主成分又は特徴 | 長所 | 短所 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| EガラスGFRP | 汎用Eガラス+各種樹脂 | コスト、強度、絶縁性及び供給性のバランスが良い。 | 強アルカリ及び高湿熱条件では界面劣化に注意する。 | 自動車、電気、建築、配管、一般構造材 |
| E-CRガラスGFRP | 耐酸性及び耐食性を高めたE-CRガラス+耐食樹脂 | 酸性環境及び腐食設備向けに適する。 | 樹脂選定、切断端封止及び実液試験が必要である。 | 薬液タンク、ダクト、スクラバー、配管 |
| 高強度ガラスGFRP | Tガラス、S系ガラスなど+エポキシ等 | Eガラスより高い強度及び弾性率を得やすい。 | 材料費が高く、成形及び含浸条件の管理が厳しい。 | 航空宇宙、圧力容器、スポーツ用品、高性能構造材 |
| 耐アルカリガラスGFRP | ZrO2を含むARガラス+樹脂又はセメント系材料 | アルカリ環境での繊維耐久性を高める。 | 強度及びコストは用途別に評価する必要がある。 | コンクリート補強、建築パネル、耐アルカリ部材 |
| 連続繊維GFRP | ロービング、UD、織物、編物、マット | 繊維方向の強度、剛性及び疲労性能を高めやすい。 | 異方性、層間強度、穴加工及び端部設計に注意する。 | 引抜形材、FW配管、積層板、圧力容器、ブレード |
| 長繊維熱可塑性GFRP | LFT、LGF、連続繊維テープ、有機シート | 衝撃性、成形サイクル及び再加熱成形性に優れる。 | 繊維長保持、含浸及び配向を管理する必要がある。 | 自動車構造部品、シート、ブラケット、電池部材 |
| 短繊維熱可塑性GFRP | GF10~50質量%程度の射出・押出材料 | 複雑形状、量産性、寸法精度及び高剛性化に適する。 | ウェルド強度、反り、繊維浮き及び金型摩耗が課題となる。 | コネクタ、筐体、ギア、ポンプ部品、機構部品 |
| SMC・BMC | 不飽和ポリエステル等+チョップドストランド+無機充填材 | 圧縮成形による量産、大型一体成形及び難燃化に適する。 | 密度、成形収縮、表面波打ち及び臭気を管理する。 | 自動車外板、電気筐体、浴槽、機器カバー |
代表グレード
| グレード区分 | 主な改質方法 | 代表的特徴 | 物性への影響 | 主用途 |
|---|---|---|---|---|
| 標準積層用 | Eガラスマット又はクロス+UP | 成形性とコストのバランスを重視する。 | 中程度の強度及び剛性。樹脂含有率が比較的高い。 | カバー、槽、舟艇、一般構造 |
| 耐食用 | E-CRガラス+VE又は耐食UP、樹脂リッチ層 | 酸及び腐食性液体への耐久性を高める。 | 耐薬品性が向上するが、温度及び濃度依存性がある。 | 薬液槽、配管、ダクト、排ガス設備 |
| 耐熱用 | 高Tgエポキシ、フェノール、耐熱VE等 | 高温剛性、熱老化性及び難燃性を高める。 | Tg及びHDTが上がるが、靭性や成形性との両立が必要である。 | 電気絶縁、熱機器、輸送機器 |
| 難燃用 | 難燃樹脂、難燃剤、低発煙系、ゲルコート | UL 94、鉄道又は建築燃焼要件へ対応するグレードがある。 | 添加剤により密度、機械特性及び耐薬品性が変わる。 | 電気筐体、車両、建築設備 |
| 高強度用 | 高強度ガラス、UD、織物、高繊維体積率 | 主方向の比強度及び比剛性を高める。 | 異方性及び層間破壊への感受性が増す。 | 圧力容器、ロッド、スポーツ、航空部材 |
| 低収縮・外観用 | 低収縮剤、表面マット、Class-A SMC | 表面平滑性、塗装性及び寸法安定性を高める。 | 樹脂配合及び硬化収縮制御が必要である。 | 自動車外板、機器外装 |
| 摺動用 | PTFE、黒鉛、MoS2等を併用したGF強化熱可塑性樹脂 | 摩擦及び摩耗を低減する。 | 相手材摩耗及び繊維露出に注意する。 | ギア、軸受、ブッシュ |
| 導電・帯電防止用 | カーボンブラック、炭素繊維等を併用 | 表面抵抗を下げる。 | GFRP本来の絶縁性は失われる。 | 静電気対策筐体、治具 |
| 耐候用 | UV安定剤、顔料、ゲルコート、耐候樹脂 | 屋外での色及び強度保持を高める。 | 無塗装切断面及び樹脂露出部の保護が必要である。 | 外装、デッキ、手すり、建築部材 |
| 食品接触・医療用途向け | 適合原料、低溶出配合、管理された製造 | 適合グレードが存在する。 | 材料群全体の適合ではない。洗浄、滅菌及び溶出条件を確認する。 | 食品機械部品、医療機器部品 |
成形加工
加工適性は、熱硬化性連続繊維GFRP、SMC・BMC及び熱可塑性GF強化ペレットで大きく異なる。下表はGFRP材料群としての一般的な適性であり、対象グレードと成形法の組合せを確認する必要がある。
| 加工方法 | 適性 | 理由・主な注意点 |
|---|---|---|
| 射出成形 | ◎ | 短繊維及び長繊維熱可塑性GF強化材、BMCに適する。繊維破断、ウェルド、反り及び金型摩耗を管理する。 |
| 押出成形 | ○ | GF強化熱可塑性樹脂のシート、形材及びペレット化に適する。ダイ摩耗及び繊維配向に注意する。 |
| ブロー成形 | △ | GF強化熱可塑性樹脂ではドローダウン、表面性及び繊維配向の制約が大きい。 |
| インフレーション成形 | × | 一般的なGF強化材では繊維によるフィルム欠陥及び延伸阻害が生じやすい。 |
| Tダイフィルム成形 | △ | 薄い短繊維又は微細充填系に限定され、連続繊維GFRPには適さない。 |
| 真空成形・圧空成形 | ○ | 熱可塑性GFシート及び有機シートに適する。加熱均一性、繊維配向及びスプリングバックを管理する。 |
| 圧縮成形 | ◎ | SMC、BMC、GMT及び有機シートに広く使用される。チャージパターンと繊維流動を管理する。 |
| トランスファー成形・RTM | ◎ | 連続繊維プリフォームへの低粘度樹脂含浸に適する。濡れ、ボイド及び注入口配置が重要である。 |
| 回転成形 | △ | 短繊維系で可能な場合があるが、均一分散及び表面性に制約がある。 |
| フィラメントワインディング | ◎ | 配管、タンク及び圧力容器の周方向・らせん方向補強に適する。 |
| 引抜成形 | ◎ | 一定断面のロッド、チャンネル、アングル及び板材の連続生産に適する。 |
| ハンドレイアップ・スプレーアップ | ◎ | 大型少量品に適する。作業者依存性、スチレン排出、樹脂量及びボイド管理が必要である。 |
| 発泡成形 | △ | サンドイッチ構造及びGF強化発泡樹脂で可能であるが、界面及び密度均一性を確認する。 |
| 3Dプリント | ○ | 短繊維GFフィラメント及びペレット式に適する。ノズル摩耗、層間強度及び配向に注意する。 |
| 切削加工 | ○ | 穴あけ、切断及び仕上げが可能である。超硬又はダイヤモンド工具、集じん及び防護が必要である。 |
接合・表面処理適性
| 方法 | 適性 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 熱板溶着 | ○ | 熱可塑性GFRPで可能。繊維含有率が高いと溶融層形成が難しくなる。 |
| 超音波溶着 | ○ | 短繊維熱可塑性GFRPに適する。エネルギーダイレクター及びウェルド位置を設計する。 |
| 振動溶着 | ○ | 大型熱可塑性部品に適する。繊維配向と溶着ばりを確認する。 |
| レーザー溶着 | △ | 透過材と吸収材の組合せが必要であり、ガラス繊維散乱の影響を受ける。 |
| 高周波溶着 | △ | 誘電損失のある熱可塑性マトリックスに限定される。 |
| 熱風溶着 | ○ | 熱可塑性GFRP板及び配管で可能。過熱と繊維露出に注意する。 |
| 溶剤接着 | △ | 熱可塑性マトリックスに依存する。熱硬化性GFRPでは一般に溶剤溶着できない。 |
| 接着剤接合 | ◎ | エポキシ、アクリル、ウレタン等が使用される。研磨、脱脂、プラズマ及びプライマーを検討する。 |
| 機械締結 | ○ | ボルト及びリベットが可能。座面圧、穴縁距離、層間剥離及び絶縁ワッシャーを考慮する。 |
| タッピングねじ | △ | 短繊維射出品で可能だが、割れ、クリープ及び繰返し締結による損傷に注意する。 |
| 塗装・印刷 | ○ | 表面研磨、脱脂、プライマー及びピンホール封止が有効である。 |
| めっき・蒸着 | △ | 表面導電化及び平滑化処理が必要で、密着性は工程依存性が高い。 |
| コロナ・プラズマ処理 | ○ | 表面エネルギー向上及び接着性改善に用いる。処理後の経時変化を確認する。 |
代表的な成形条件
以下はGF強化熱可塑性樹脂の一般的な開始条件であり、特定グレードの保証値ではない。メーカーの成形条件表、実測含水率、成形機仕様及び製品形状を優先する。
| マトリックス・代表GF量 | 乾燥温度 | 乾燥時間 | 許容含水率 | シリンダー温度 | 金型温度 | 成形収縮率・流動方向 | 成形収縮率・直角方向 | 主な注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PP-GF30 | 80~100 | 2~3 | 結露がなければ乾燥不要の場合あり | 200~250 | 30~80 | 0.2~0.8 | 0.5~1.2 | 長期滞留、繊維破断、ウェルド及び反りを確認する。 |
| PA66-GF30 | 80 | 4~8 | 0.20以下を目安 | 280~300 | 80~100 | 0.2~0.8 | 0.7~1.5 | 除湿乾燥を行い、吸湿後の寸法及び物性を評価する。 |
| PBT-GF30 | 120 | 3~5 | 0.02以下を目安 | 250~270 | 70~110 | 0.2~0.8 | 0.6~1.2 | 加水分解防止のため乾燥を徹底し、滞留及びガス焼けを避ける。 |
| PPS-GF40 | 140 | 3~5 | 0.02以下を目安 | 300~330 | 130~160 | 0.1~0.5 | 0.3~0.8 | 高温設備、換気、滞留防止及び金型温度管理が重要である。 |
単位は、温度が℃、時間がh、含水率及び収縮率が%である。射出圧力、保圧、背圧、射出速度及びスクリュー回転数は、流動長、ゲート、繊維長保持及び外観に合わせて調整する。スクリュー及びシリンダーには耐摩耗仕様を検討する。
代表的な物性値又は機械的性質
GFRPの物性は、ガラス繊維単体、熱硬化性積層材、熱可塑性短繊維材で桁又は方向性が異なる。比較機能では、材料状態、強化材、含有率、繊維方向及び試験条件を分離して登録する必要がある。
代表的なガラス繊維の物性
| 項目 | 単位 | Eガラス | E-CRガラス | Tガラス | ARガラス | NEガラス | 条件・備考 | 信頼度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 密度 | g/cm3 | 2.60 | 2.62 | 2.50 | 2.80 | 2.30 | 繊維単体の代表値 | A |
| 引張強さ | GPa | 3.2 | 2.2~2.5 | 4.8 | 1.5 | 3.1 | 単繊維又は公表代表値。複合材強度ではない | A |
| 引張弾性率 | GPa | 75 | 81 | 86 | 74 | 64 | 繊維単体の代表値 | A |
| 線膨張係数 | 10−6/K | 5~6 | 6.1 | 2.8~3.0 | 9 | 3.0~4.0 | 組成及び測定方向により変動 | A~B |
| 主な特徴 | - | 汎用、電気絶縁 | 耐酸性、耐食性 | 高強度、高弾性率 | 耐アルカリ | 低誘電率、低誘電正接 | メーカー及びガラス組成を確認する | A |
熱硬化性GFRPの代表範囲
| 項目 | 単位 | ハンドレイアップUP-GFRP | SMC・BMC | 引抜UP・VE-GFRP | 織物・UD EP-GFRP | 試験条件・材料状態 | 備考・信頼度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ガラス繊維含有率 | 質量% | 25~40 | 15~35 | 50~70 | 50~70 | 成形品基準 | 充填材を含む配合ではガラス率を別管理。B~C |
| 密度 | g/cm3 | 1.40~1.70 | 1.70~2.00 | 1.65~2.00 | 1.70~2.00 | 23℃、代表範囲 | 樹脂、充填材及びボイドに依存。B |
| 引張強さ・破断 | MPa | 70~180 | 60~160 | 140~350 | 300~900 | 23℃、主繊維方向 | 積層構成と方向で大幅に変動。B~C |
| 引張弾性率 | GPa | 6~12 | 8~16 | 12~25 | 20~45 | 23℃、主繊維方向 | 繊維体積率及び配向依存。B~C |
| 引張破断伸び | % | 1.2~3.0 | 0.8~2.5 | 1.0~2.5 | 1.5~3.5 | 23℃、主繊維方向 | 樹脂靭性と繊維破断に依存。C |
| 曲げ強さ | MPa | 120~280 | 120~250 | 150~350 | 400~900 | 23℃、主繊維方向 | 支点間距離及び積層に依存。B~C |
| 曲げ弾性率 | GPa | 5~12 | 8~16 | 8~20 | 18~40 | 23℃、主繊維方向 | 引張弾性率と同一値ではない。B~C |
| 圧縮強さ | MPa | 80~200 | 100~250 | 150~300 | 250~600 | 23℃、主繊維方向 | 座屈、繊維うねり及び試験法依存。C |
| アイゾット衝撃強さ・ノッチ付き | kJ/m2 | 20~80 | 20~70 | 30~100 | 一般化困難 | ISO方式の概略 | ASTM J/mと混同しない。C |
| 荷重たわみ温度・1.80 MPa | ℃ | 60~120 | 120~220 | 100~180 | 100~180 | 硬化度及び樹脂依存 | 熱硬化性ではTgとの関係を確認。B~C |
| ガラス転移温度 | ℃ | 60~120 | 80~180 | 90~160 | 100~180 | DSC又はDMA、硬化条件依存 | 単一値の一般化は困難。C |
| 連続使用温度 | ℃ | 50~100 | 80~150 | 70~130 | 80~150 | 長期荷重の一般的目安 | メーカーの熱老化及び設計データを優先。C |
| 吸水率・24時間 | % | 0.2~0.8 | 0.1~0.6 | 0.1~0.6 | 0.1~0.5 | 23℃水、端面状態依存 | 長期吸水は別評価。B~C |
| 体積抵抗率 | Ω・cm | 1012~1015 | 1012~1015 | 1012~1015 | 1012~1015 | 乾燥状態、23℃ | 吸湿及び配合で低下する。C |
上表は材料群の幅を示すための代表範囲であり、同一仕様の比較値ではない。特にEP-GFRPの高い値は主繊維方向の高繊維含有積層材を含み、ハンドレイアップ材や直角方向へ適用できない。短時間の引張強さを設計許容応力として直接使用せず、疲労、クリープ、温度、湿度、切欠き、穴及び安全率を考慮する。
引抜GFRP形材の製品例
| 項目 | 単位 | 繊維長手方向 | 繊維直角方向 | 試験条件・備考 | データ信頼度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 密度 | g/cm3 | 1.72~1.94 | 1.72~1.94 | 難燃性ポリエステル系引抜形材の製品群例 | A |
| 引張強さ | MPa | 207 | 48.3 | ASTM D638相当の公表値。形状及びシリーズにより異なる | A |
| 引張弾性率 | GPa | 17.2~17.9 | 5.52 | 主方向と直角方向の異方性を示す例 | A |
| 圧縮強さ | MPa | 207 | 103~110 | ASTM D695相当 | A |
| 曲げ強さ | MPa | 207 | 68.9 | ASTM D790相当 | A |
| 曲げ弾性率 | GPa | 11.0 | 5.52 | ASTM D790相当 | A |
| 吸水率・24時間 | % | 0.60以下 | 0.60以下 | 切断端及び表面状態に依存 | A |
| 線膨張係数 | 10−6/K | 12.0 | 28.8 | 方向別 | A |
| 熱伝導率 | W/(m・K) | 0.58 | 0.58 | 代表製品値 | A |
| 絶縁破壊強さ | kV/mm | 1.38 | 1.38 | 代表製品値 | A |
この表は特定の引抜形材製品群の公表値を、GFRPの異方性を示す参考例として整理したものである。すべてのGFRP又はすべての引抜材に適用できる標準値ではない。
GF強化熱可塑性樹脂の代表範囲
| 項目 | 単位 | PP-GF30 | PA66-GF30・絶乾 | PBT-GF30 | PPS-GF40 | 条件・備考 | 信頼度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 密度 | g/cm3 | 1.10~1.20 | 1.34~1.40 | 1.50~1.60 | 1.60~1.70 | 23℃、成形品 | B |
| 引張強さ | MPa | 70~110 | 150~210 | 110~150 | 160~210 | 23℃、流動方向を含む代表範囲 | B |
| 引張弾性率 | GPa | 4.5~7.5 | 8~11 | 8~11 | 13~18 | 23℃、絶乾又は成形直後 | B |
| 引張破断伸び | % | 2~5 | 2~4 | 2~4 | 1~3 | 規格及び配向依存 | B~C |
| 曲げ強さ | MPa | 100~160 | 220~320 | 170~230 | 220~300 | 23℃ | B |
| 曲げ弾性率 | GPa | 4~7 | 7~11 | 8~11 | 12~17 | 23℃ | B |
| アイゾット衝撃強さ・ノッチ付き | kJ/m2 | 5~15 | 8~18 | 7~15 | 6~12 | ISO方式の概略 | B~C |
| 荷重たわみ温度・1.80 MPa | ℃ | 110~140 | 240~260 | 200~220 | 260以上 | 試験片厚さ及びアニール依存 | B |
| 融点 | ℃ | 160~170 | 255~265 | 220~230 | 275~290 | 結晶性マトリックスの代表範囲 | B |
| 連続使用温度 | ℃ | 80~110 | 100~130 | 100~140 | 180~220 | 長期使用の一般的目安 | C |
| 吸水率・24時間 | % | 0.10未満 | 0.5~1.5 | 0.05~0.20 | 0.05未満 | 23℃水、試験条件依存 | B~C |
| 成形収縮率・流動方向 | % | 0.2~0.8 | 0.2~0.8 | 0.2~0.8 | 0.1~0.5 | 成形条件及び形状依存 | B~C |
| 成形収縮率・直角方向 | % | 0.5~1.2 | 0.7~1.5 | 0.6~1.2 | 0.3~0.8 | 異方性及び反りに注意 | B~C |
PA66-GF30は絶乾又は成形直後の代表範囲であり、23℃・50%RH調節後又は吸湿平衡では弾性率及び強度が低下し、伸び及び靭性が変化する。GF強化樹脂の物性登録では、絶乾、標準状態調節後及び吸湿平衡を混在させない。
熱的性質、燃焼性及び電気的性質
| 項目 | 単位 | 一般的な傾向 | 条件・注意 |
|---|---|---|---|
| 熱伝導率 | W/(m・K) | 樹脂単体より高くなる場合があるが、一般に金属より低い。引抜GFRPの製品例では約0.58。 | 繊維方向、繊維量、充填材及び温度に依存する。 |
| 比熱 | J/(g・K) | 一般に0.7~1.4程度の範囲となる場合が多い。 | マトリックス及びガラス含有率に依存するため個別測定を推奨する。 |
| 線膨張係数 | 10−6/K | 連続繊維方向では約5~15、直角方向では約20~40となる例がある。 | 積層構成、温度域及び含水率に依存する。 |
| UL 94燃焼性 | 等級 | HB、V-2、V-1、V-0、5VB、5VA等の認証グレードが存在する。 | 材料名だけでは等級を決められない。樹脂、難燃剤、色及び試験片厚さごとにUL認証を確認する。 |
| 限界酸素指数・LOI | % | 一般化困難。難燃樹脂及びフェノール系では高くなる。 | 個別配合及び試験規格を確認する。 |
| 燃焼時発生ガス | - | マトリックス及び難燃剤に由来するCO、CO2、煙、酸性ガス等が生じ得る。 | ハロゲン系難燃剤の有無及び換気条件を確認する。 |
| 体積抵抗率 | Ω・cm | 乾燥状態で1012~1015程度の例が多い。 | 吸湿、表面汚染及び導電性添加剤で低下する。 |
| 絶縁破壊強さ | kV/mm | 約1~20以上と幅が大きい。 | 厚さ、電極、試験法、樹脂、ボイド及び吸湿に依存する。 |
| 比誘電率・1 MHz | 無次元 | 一般に3.5~6程度の例がある。 | ガラス種、樹脂、繊維量、周波数及び吸湿で変化する。 |
| 誘電正接・1 MHz | 無次元 | 一般化困難。低誘電ガラス及び低損失樹脂で低減できる。 | 周波数及び吸湿条件を必ず併記する。 |
| 耐トラッキング性・CTI | V | 樹脂及び難燃剤で大きく異なる。 | 個別UL Yellow Card又はIEC試験値を確認する。 |
疲労、クリープ及び摺動特性
| 特性 | 一般的な傾向 | 支配因子 | 設計上の注意 |
|---|---|---|---|
| 疲労強度 | 連続繊維方向では樹脂単体より高い疲労性能を得やすい。 | 応力比、周波数、温度、湿度、積層、孔、界面及びボイド | S-N曲線又は疲労限度を個別材料で取得し、静的強度だけで判断しない。 |
| 引張・曲げクリープ | ガラス繊維により樹脂単体より抑制されるが、マトリックス及び繊維直角方向では残る。 | 温度、応力、時間、湿度、樹脂Tg及び繊維配向 | 長期荷重部品では時間温度換算及び実時間試験を検討する。 |
| 応力緩和 | 締結部及びシール面で発生する。 | 樹脂粘弾性、温度、面圧、吸湿及び座面形状 | 金属インサート、座金、締付け管理及び再締結を検討する。 |
| 摩擦係数 | 無潤滑ではおおむね0.2~0.6程度となる例があるが、一般化困難である。 | 相手材、表面粗さ、荷重、速度、温度、湿度及び潤滑 | 値をACFへ登録する場合は試験条件を分離する。 |
| 比摩耗量 | 材料及び条件で数桁変動し得る。 | 繊維露出、相手材攻撃性、樹脂、充填材及び潤滑 | PTFE等の摺動改質グレードと標準GF材を分ける。 |
| 限界PV値 | グレード依存性が高く一般化困難である。 | 圧力、速度、温度、放熱、相手材及び潤滑 | 実部品条件で焼付き、摩耗及び温度上昇を確認する。 |
耐薬品性
下表は、主として20~25℃、無応力、短時間接触から概ね7日程度までの一次スクリーニングである。実際の耐薬品性は、マトリックス樹脂、ガラス種、サイジング、硬化度、繊維露出、濃度、温度、接触時間及び応力により変化する。特に切断面、穴及びクラックから薬液が浸透すると、界面剥離及びウィッキングが進行する場合がある。
| 薬品 | 濃度 | 条件 | 評価 | 主な劣化形態 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 水 | - | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 吸水、質量増加、界面劣化 | 多くの系で使用可能だが、長期浸漬及び切断端を確認する。 |
| 温水 | 60~90℃ | 浸漬 | △~○ | 吸水、加水分解、界面強度低下 | VEは比較的良好な場合がある。UP、EP及び熱可塑性樹脂は個別確認する。 |
| 熱水・水蒸気 | 100℃付近又は加圧 | 連続又は繰返し | △~× | ブリスター、層間剥離、加水分解 | オートクレーブ及びボイラー用途では専用樹脂と長期試験が必要である。 |
| 塩酸 | 10質量% | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 樹脂劣化、界面浸透 | VE又は耐食UPとE-CRガラスが有利な場合がある。濃塩酸及び高温は別評価する。 |
| 硫酸 | 10質量% | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 樹脂劣化、脱水、界面浸透 | 濃硫酸及び高温では評価が大きく変わる。 |
| 硝酸 | 10質量% | 20~25℃、浸漬 | △~○ | 酸化、変色、樹脂劣化 | 酸化性があるため濃度及び温度上昇に注意する。 |
| 酢酸 | 10質量% | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 膨潤、加水分解 | VE又はEPは良好な場合がある。高温高濃度は個別確認する。 |
| 水酸化ナトリウム | 10質量% | 20~25℃、浸漬 | △~○ | 樹脂加水分解、ガラス表面侵食、界面剥離 | 強アルカリではガラス種と樹脂の両方を確認する。 |
| 水酸化カリウム | 10質量% | 20~25℃、浸漬 | △~○ | 樹脂加水分解、ガラス侵食 | 高温及び高濃度では不適となる場合がある。 |
| アンモニア水 | 5~10質量% | 20~25℃、浸漬 | △~○ | 樹脂膨潤、界面劣化 | EP及びポリエステル系は硬化剤・樹脂組成依存性がある。 |
| エタノール | 99%又は水溶液 | 20~25℃、浸漬 | ○ | 膨潤、抽出 | 一般に短時間は使用可能な系が多いが、長期浸漬を確認する。 |
| IPA | 99%又は水溶液 | 20~25℃、浸漬 | ○ | 膨潤、抽出 | 応力下及び高温ではマトリックス依存性を確認する。 |
| グリセリン | 高濃度 | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 吸湿、可塑化 | SP差は大きいが、水分及び高温条件を別評価する。 |
| MMB(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール) | 原液 | 20~25℃、浸漬 | △~○ | 膨潤、軟化 | 樹脂種及び硬化度で差が大きいため実液試験を推奨する。 |
| トルエン・キシレン | 原液 | 20~25℃、浸漬 | △ | 膨潤、軟化、抽出 | ポリエステル及びエポキシ系で長期影響を確認する。 |
| ヘキサン・ヘプタン | 原液 | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 添加剤抽出、軽度膨潤 | 非極性樹脂では相互作用が増す場合がある。 |
| ガソリン | 市販燃料 | 20~25℃、浸漬 | △~○ | 膨潤、抽出、透過 | 芳香族分、酸素含有成分及びバイオ燃料混合率を確認する。 |
| 軽油・鉱油・潤滑油 | 市販品 | 20~25℃、浸漬 | ○~◎ | 汚染、抽出、長期膨潤 | 添加剤及び温度の影響を確認する。 |
| アセトン・MEK | 原液 | 20~25℃、浸漬 | ×~△ | 著しい膨潤、軟化、樹脂抽出 | 未硬化樹脂の洗浄に使われる場合があるが、硬化GFRPへの長期接触は避ける。 |
| 酢酸エチル・酢酸ブチル | 原液 | 20~25℃、浸漬 | △ | 膨潤、軟化 | 塗料及び接着剤溶剤としての接触時間を制限する。 |
| THF・エーテル類 | 原液 | 20~25℃、浸漬 | △~× | 膨潤、樹脂溶出 | マトリックスとの相溶性が高い場合がある。 |
| ジクロロメタン・クロロホルム | 原液 | 20~25℃、浸漬 | ×~△ | 膨潤、軟化、樹脂溶出 | 塩素系溶剤への長時間接触は避ける。 |
| ブレーキ液 | 市販品 | 20~25℃又は高温 | △~○ | 吸湿、膨潤、抽出 | グリコールエーテル系、シリコーン系及び鉱油系を区別する。 |
| 冷却液 | エチレングリコール水溶液 | 20~100℃ | ○~△ | 加水分解、界面劣化 | 高温長期及び阻害剤との相互作用を確認する。 |
| 界面活性剤・洗浄剤 | 使用濃度 | 20~60℃ | ○~△ | 濡れ促進、抽出、応力割れ | pH、溶剤、キレート剤及び酸化剤を含む配合を実液で確認する。 |
| 次亜塩素酸ナトリウム | 100~1000 ppm | 20~40℃ | ○~△ | 酸化、変色、界面劣化 | 有効塩素濃度、pH、温度及び繰返し回数を確認する。 |
| 過酸化水素 | 3~10質量% | 20~40℃ | △~○ | 酸化、樹脂脆化 | 高濃度及び高温では専用耐食系を検討する。 |
| 塩水・海水 | 3~5質量%相当 | 20~40℃、浸漬 | ○~◎ | 吸水、界面劣化、金属接合部腐食 | GFRP自体は耐食性が高いが、端面、ボルト及び長期疲労を確認する。 |
| 食品油 | 植物油・動物油 | 20~80℃ | ○~◎ | 膨潤、臭気移行、抽出 | 食品適合グレード及び洗浄条件を確認する。 |
評価基準は、◎が一般的な条件で影響が小さい、○が概ね使用可能であるが条件確認が必要、△が膨潤、軟化、強度低下、変色又は界面剥離に注意、×が著しい膨潤、分解又は割れの可能性が高い、-がデータ不足又は評価困難である。
SP値(溶解度パラメータ)
GFRP全体に単一のSP値は存在しない。ガラス繊維は無機酸化物ネットワークであり、通常の有機高分子と同じSP値差のみで溶解性を評価できない。実務ではマトリックス樹脂のSP値を一次スクリーニングに用い、架橋密度、結晶性、反応性、加水分解、酸化、界面浸透及び応力を併せて評価する。
| マトリックス | 代表的なSP値範囲 | 単位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 硬化不飽和ポリエステル | 19.0~22.5 | MPa1/2 | 配合、スチレン量、硬化度及び充填材で変化する。 |
| 硬化ビニルエステル | 20.0~23.0 | MPa1/2 | エポキシ骨格及び架橋密度で変化する。 |
| 硬化エポキシ | 19.0~23.0 | MPa1/2 | 主剤、硬化剤及び硬化条件で大きく変化する。 |
| 硬化フェノール | 22.0~27.0 | MPa1/2 | 架橋系であり、完全溶解より膨潤及び表面劣化が問題となる。 |
| PP | 16.0~18.0 | MPa1/2 | 非極性溶剤及び炭化水素との相互作用に注意する。 |
| PA | 21.0~27.0 | MPa1/2 | 吸湿、結晶化度及びアミド基との水素結合を考慮する。 |
| PBT | 20.0~22.0 | MPa1/2 | 高温水及びアルカリによる加水分解はSP値では評価できない。 |
| PPS | 20.0~24.0 | MPa1/2 | 高結晶性及び高耐薬品性のためSP値差だけでは過大評価しやすい。 |
以下の溶剤比較では、説明用としてUP・VE系熱硬化性マトリックスの仮代表値δ=21.0 MPa1/2を使用する。この値は特定グレードの実測値ではなく、GFRP全体のSP値でもない。
溶解性の目安
| SP値差 | 溶解・膨潤の目安 | 判定 |
|---|---|---|
| 0~2 | 膨潤・軟化しやすい | × |
| 2~5 | 条件により膨潤する | △ |
| 5~8 | 短時間接触では比較的安定 | ○ |
| 8以上 | 溶解・膨潤しにくい | ◎ |
架橋した熱硬化性樹脂は、SP値が近くても通常は熱可塑性樹脂のように完全溶解せず、膨潤、可塑化、未反応成分の抽出、微小亀裂及び界面剥離として現れる場合が多い。反対にSP値差が大きくても、酸・アルカリ反応、加水分解又は酸化によって劣化する場合がある。
SP値から見た耐溶剤性
| 溶剤・薬品 | SP値 | 単位 | 仮代表値との差 | SP値判定 | 実務上の補正・注意 |
|---|---|---|---|---|---|
| n-ヘキサン | 14.9 | MPa1/2 | 6.1 | ○ | UP・VE系では短時間接触は比較的安定な場合があるが、添加剤抽出と長期膨潤を確認する。 |
| ミネラルスピリット | 15.5~17.5 | MPa1/2 | 3.5~5.5 | △~○ | 芳香族含有率及び蒸留範囲で差がある。 |
| トルエン | 18.2 | MPa1/2 | 2.8 | △ | 長期接触で膨潤及び軟化を生じる場合がある。 |
| キシレン | 18.0 | MPa1/2 | 3.0 | △ | 異性体及び混合溶剤配合を確認する。 |
| 酢酸エチル | 18.2 | MPa1/2 | 2.8 | △ | 塗料・接着剤中では他溶剤との相乗効果に注意する。 |
| MEK | 19.0 | MPa1/2 | 2.0 | △~× | 境界値であり、硬化樹脂の膨潤及び抽出に注意する。 |
| アセトン | 19.9 | MPa1/2 | 1.1 | × | 膨潤、軟化及び表面白化が起こり得る。 |
| ジクロロメタン | 20.2 | MPa1/2 | 0.8 | × | 塩素系溶剤であり、長時間接触を避ける。 |
| THF | 18.5 | MPa1/2 | 2.5 | △ | 極性及び浸透性が高く、実測では厳しい結果となる場合がある。 |
| IPA | 23.5 | MPa1/2 | 2.5 | △ | SP値上は注意域であるが、硬化度の高い系では短時間使用できる場合がある。 |
| エタノール | 26.0 | MPa1/2 | 5.0 | ○ | 水分及び変性剤の影響を確認する。 |
| グリセリン | 36.1 | MPa1/2 | 15.1 | ◎ | 吸湿性及び高温条件はSP値以外に確認する。 |
| 水 | 47.9 | MPa1/2 | 26.9 | ◎ | SP値差は大きいが、吸水、加水分解及び界面浸透は別機構で生じる。 |
SP値判定は一次スクリーニングである。最終判断には、質量変化、体積変化、硬さ、外観、曲げ強度保持率、層間せん断強度、電気特性及び応力負荷下の実薬品試験を用いる。
製法
ガラス繊維は、珪砂、アルミナ、石灰石、ドロマイト、ホウ素原料などを配合して溶融し、ブッシングの微細孔から連続的に引き出して製造する。引出し直後にサイジング剤を付与し、集束、巻取り、乾燥及び必要な二次加工を行って、ロービング、チョップドストランド、マット、織物、ミルドファイバーなどへ加工する。
熱硬化性GFRPでは、ガラス繊維へ液状樹脂を含浸し、触媒、開始剤、硬化剤及び熱により架橋硬化させる。熱可塑性GFRPでは、溶融樹脂と短繊維を二軸押出機で混練してペレット化する方法、連続繊維束へ溶融樹脂を含浸して長繊維ペレット又はテープを作る方法などがある。界面接着を得るため、ガラス表面のサイジングは対象樹脂に適合させる。
原料、重合・硬化及びコンパウンド上の要点
| 工程 | 主な原料・方法 | 管理項目 | 主な不具合 |
|---|---|---|---|
| ガラス溶融・紡糸 | 酸化物原料を溶融し、ブッシングから連続紡糸する。 | 組成、粘度、温度、繊維径、フィラメント切れ | 気泡、異物、径ばらつき、毛羽 |
| サイジング | シラン、皮膜形成剤、潤滑剤等を水系などで付与する。 | 付着量、乾燥、対象樹脂との反応性 | 集束不良、界面接着不足、保管劣化 |
| 熱硬化性樹脂調合 | 樹脂、開始剤、促進剤、硬化剤、充填材、顔料等を配合する。 | 混合順序、温度、ポットライフ、粘度、気泡 | 暴走反応、硬化不足、ゲル化、沈降 |
| 含浸・積層 | 繊維へ液状樹脂を浸透させ、配向及び積層を形成する。 | 繊維体積率、樹脂流動、真空度、圧力 | ドライスポット、ボイド、樹脂リッチ、しわ |
| 熱可塑性コンパウンド | 溶融樹脂、短繊維、安定剤及び改質剤を二軸押出機等で混練する。 | 樹脂温度、スクリュー構成、繊維供給位置、滞留時間 | 繊維過破断、熱劣化、分散不良、プレートアウト |
| 長繊維含浸 | 連続ロービングへ溶融樹脂又は反応性樹脂を含浸する。 | 含浸圧、繊維張力、樹脂粘度、引取速度 | 未含浸、繊維偏在、樹脂不足 |
| 硬化・固化 | 架橋反応又は冷却結晶化により形状を固定する。 | 温度履歴、発熱、後硬化、冷却速度 | 未硬化、残留応力、反り、ひけ、内部割れ |
詳細な利用用途
| 分野 | 代表用途 | 採用理由 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 自動車・輸送 | フロントエンド、バッテリートレイ、板ばね、外板、ルーフ、シート骨格、ランプ部品 | 軽量、高剛性、耐食、複雑形状及び電気絶縁 | 衝突、疲労、熱サイクル、塗装、難燃、リサイクル及び接合を確認する。 |
| 電気・電子 | コネクタ、ブレーカー、端子台、モーター絶縁、アンテナカバー、PCB基材 | 絶縁性、寸法安定性、耐熱性、難燃性及び電波透過性 | CTI、吸湿、誘電特性、UL 94、ハロゲンフリー及びリフロー条件を確認する。 |
| 機械部品 | ギア、プーリー、ファン、ポンプ、バルブ、治具、ロボット部材 | 高剛性、耐クリープ、耐食、軽量及び量産性 | 繊維配向、ウェルド、摩耗、相手材攻撃性及び締結部を確認する。 |
| 化学設備 | タンク、配管、ダクト、スクラバー、グレーチング、手すり | 耐食、軽量、現場施工性及び電気絶縁 | 樹脂選定、ライナー、切断端封止、薬液濃度、温度及び火災性能を確認する。 |
| 建築・設備 | 屋根材、外装、デッキ、橋梁床版、筋材、型枠、浴槽 | 耐食、軽量、低熱伝導、意匠及び大型成形 | 紫外線、火災、煙、クリープ、接合及び建築基準を確認する。 |
| 船舶・海洋 | 船体、デッキ、浮体、海洋構造材、配管 | 耐海水、軽量、成形自由度及び補修性 | 吸水、浸透圧ブリスター、疲労、落雷及び難燃を確認する。 |
| 風力・エネルギー | ブレード、ナセル、絶縁部材、電池構造部材 | 大型成形、疲労性能、絶縁性及び比強度 | ボイド、接着、疲労、雷保護、温湿度及び廃棄を確認する。 |
| 医療 | 画像診断テーブル、機器筐体、補助具 | X線透過性、非磁性、軽量及び剛性 | 生体適合性、洗浄、滅菌、放射線、粒子及び個別認証を確認する。 |
| 食品機械 | カバー、搬送部品、断熱部材、構造材 | 耐食、軽量及び洗浄性 | 食品接触適合、洗剤、熱水、切断端、繊維露出及び溶出を確認する。 |
| スポーツ・レジャー | 釣竿、弓、板材、ヘルメット、ラケット、テントポール | 弾性、疲労、軽量、価格及び成形自由度 | 破損モード、破片、紫外線、温度及び接着を確認する。 |
用途別選定
| 用途 | 適性 | 理由 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| ギア・プーリー | ○ | 短繊維PA、POM、PBT又はPPS系で高剛性化できる。 | ウェルド、摩耗、騒音、相手材攻撃性及び吸湿を確認する。 |
| 軸受・ブッシュ | △ | 摺動改質グレードでは使用可能である。 | 標準GF材は相手軸を摩耗させる場合がある。摩擦熱とPV値を確認する。 |
| ローラー・摺動板 | △ | 剛性及び寸法安定性は得やすい。 | 表面繊維露出、摩耗粉及び相手材損傷を確認する。 |
| ねじ・ボルト・ナット | ○ | 絶縁性及び耐食性が必要な用途に適する。 | 締付けトルク、クリープ、ねじ山せん断及び繰返し使用を確認する。 |
| ポンプ・バルブ部品 | ○ | 耐食性と軽量性を利用できる。 | 薬液、圧力、温度、キャビテーション及び切断面を確認する。 |
| シール・ガスケット・Oリング | × | GFRPは一般に硬質で弾性シール材ではない。 | バックアップリング又は構造部材としての用途は個別検討する。 |
| チューブ・ホース・配管 | ◎ | FW、引抜、熱可塑性連続繊維複合管に適する。 | 内面ライナー、接続、圧力サイクル、透過及び薬液を確認する。 |
| タンク・容器 | ◎ | 大型成形と耐食性を活用できる。 | 樹脂リッチ層、ノズル周辺、液圧、温度及び二次封止を確認する。 |
| フィルム | × | 通常のGFRPは薄膜用途に適さない。 | 微細GF複合フィルムは特殊用途として別評価する。 |
| シート・パネル | ◎ | 積層板、SMC、GMT及びサンドイッチパネルに適する。 | 反り、表面性、火災性能及び固定方法を確認する。 |
| ボトル | △ | 圧力容器のオーバーラップとして適用できる。 | 単独の薄肉ブロー容器とは異なる。ライナー及び破裂安全性を確認する。 |
| 電気コネクタ・ソケット | ◎ | GF強化PBT、PA、PPS等が広く使用される。 | 吸湿、リフロー、CTI、難燃及び端子保持力を確認する。 |
| 絶縁部品 | ◎ | GFRPの代表用途である。 | 吸湿、沿面距離、トラッキング及び高電圧部分放電を確認する。 |
| 電子部品筐体 | ○ | 剛性、難燃性及び寸法精度を得やすい。 | EMIシールドが必要な場合は導電化が必要である。 |
| 一般筐体 | ○ | SMC、BMC及び射出GF材に適する。 | 繊維浮き、塗装、反り及びねじ締結を確認する。 |
| 透明カバー・レンズ | × | ガラス繊維により光散乱が生じ、一般に透明性を失う。 | 透明性が必要な場合は未強化PC、PMMA等を検討する。 |
| 自動車内装 | ○ | 軽量、高剛性及び量産性を利用できる。 | VOC、臭気、外観、衝撃及びリサイクルを確認する。 |
| 自動車外装 | ○ | SMC等で大型一体成形及び低腐食を実現できる。 | Class-A表面、塗装焼付け、熱膨張及び衝突を確認する。 |
| エンジンルーム部品 | ○ | PA、PBT、PPS系GF材で耐熱及び剛性を得やすい。 | 熱老化、油、冷却液、加水分解及び振動を確認する。 |
| 燃料系部品 | △ | 専用樹脂、ライナー及び連続繊維圧力容器で使用できる。 | 燃料透過、膨潤、帯電、法規及び水素脆化とは別の複合材損傷を確認する。 |
| 食品機械部品 | ○ | 耐食性と軽量性を利用できる。 | 食品接触適合、洗浄薬品、熱水、繊維露出及び衛生設計を確認する。 |
| 医療機器部品 | ○ | 非磁性、X線透過及び高剛性を利用できる。 | USP Class VI又はISO 10993等は個別グレード及び部品で確認する。 |
| 滅菌部品 | △ | 専用EP、PPS、PEEK系で可能な場合がある。 | 蒸気、EtO、過酸化水素プラズマ及び放射線を繰返し評価する。 |
| 半導体製造装置部品 | ○ | 絶縁性、剛性及び耐薬品性を利用できる。 | アウトガス、粒子、イオン汚染、薬液及び熱サイクルを確認する。 |
| 真空装置部品 | △ | 一部のエポキシGFRP及び絶縁積層板で使用される。 | アウトガス、吸湿、樹脂揮発分及び放射線を確認する。 |
| 建築部材・屋外部品 | ◎ | 引抜形材、格子、パネル及び補強材に適する。 | 紫外線、火災、煙、長期クリープ及び接合部を確認する。 |
| 接着剤・塗料・コーティング | × | GFRPは一般にこれらの完成材料ではなく、基材又は被着体である。 | ガラスフレーク又は短繊維充填塗料は別材料として扱う。 |
| 複合材料マトリックス | × | GFRP自体は複合材料であり、通常はマトリックスではない。 | ハイブリッド複合材のコア又はプリフォームとして使う場合は別設計する。 |
用途適性は材料群としての一般的な傾向である。実使用では、グレード、繊維含有率、繊維方向、荷重、温度、薬品、湿度、寿命、法規制、試験片形状及び成形条件を確認する。
寸法精度・設計特性
| 設計項目 | 一般的な傾向 | 主なリスク | 設計上の対応 |
|---|---|---|---|
| 成形収縮 | ガラス繊維で樹脂収縮を抑制できる。 | 流動方向と直角方向の収縮差により反りが生じる。 | ゲート、肉厚、リブ、繊維配向及び金型補正を最適化する。 |
| 異方性 | 連続繊維及び射出成形の流動配向で顕著となる。 | 方向別の強度、弾性率、CTE及び吸湿変形が異なる。 | 直交異方性又は積層理論で評価し、方向別物性を用いる。 |
| 肉厚依存性 | 肉厚により繊維配向及び冷却速度が変わる。 | 表層と芯層の配向差、ヒケ、ボイド及び残留応力が生じる。 | 急激な肉厚変化を避け、実肉厚試験片で検証する。 |
| 吸湿寸法変化 | マトリックスがPA、EP等の場合に生じる。 | 反り、締結力低下及び電気特性低下が起こる。 | 使用湿度へ調節した状態で公差及び性能を評価する。 |
| 温度寸法変化 | 繊維方向と直角方向でCTEが異なる。 | 金属との熱膨張差で接着剥離又は締結応力が生じる。 | スロット、フローティング締結、接着層厚さ及び熱サイクルを設計する。 |
| クリープ | 繊維方向では抑制されるが、樹脂支配方向及び高温では増える。 | 長期たわみ、締付け低下及び座面陥没が生じる。 | 時間依存設計値を用い、金属座金又はインサートを検討する。 |
| ウェルド強度 | 短繊維射出品では繊維がウェルドを横切りにくい。 | 引張強度及び疲労強度が低下する。 | ゲート配置、ベント、温度及び局部肉厚を最適化し、ウェルド試験片で確認する。 |
| ノッチ・穴 | 繊維切断と層間応力が集中する。 | 割れ、層間剥離、ベアリング破壊及び引抜破壊が生じる。 | 十分な縁距離、面圧分散、穴品質及び端面封止を確保する。 |
| インサート・圧入 | 熱膨張差と局部面圧が作用する。 | 成形割れ、遅れ割れ及びクリープ緩みが生じる。 | 角部R、ローレット形状、予熱、圧入代及び残留応力を管理する。 |
| 設計許容応力 | 短時間物性より大幅に低く設定する必要がある。 | 疲労、クリープ、温湿度、ばらつき及び損傷蓄積を見落とす。 | 用途別安全率、環境低減係数、統計ばらつき及び寿命試験を用いる。 |
品質・成形不良
| 不良 | 材料側の要因 | 成形条件側の要因 | 主な対策 |
|---|---|---|---|
| シルバーストリーク | 吸湿、揮発分、サイジング劣化 | 乾燥不足、高温、急減圧 | 適正乾燥、滞留短縮、背圧及びベント調整 |
| 加水分解 | 吸湿性マトリックス、加水分解しやすいポリエステル | 乾燥不足、高温滞留 | 露点管理、含水率測定、パージ及び滞留短縮 |
| ガス焼け・黒点 | 樹脂熱劣化、難燃剤又は添加剤分解 | 過熱、滞留、ベント不足、せん断過大 | 温度低減、滞留排除、ベント清掃、設備死角改善 |
| 変色 | 樹脂酸化、顔料又は硬化剤反応 | 高温、長時間硬化、不均一加熱 | 温度履歴管理、安定剤、遮光、配合適正化 |
| フローマーク・ジェッティング | 高繊維含有、流動性不足 | 低金型温度、高速射出、ゲート不適 | 樹脂温度・金型温度調整、ゲート拡大、速度多段化 |
| ウェルドライン | 繊維配向、流動先端冷却 | 低温、ベント不足、ゲート配置不良 | 温度上昇、ベント改善、ゲート変更、局部肉厚最適化 |
| ヒケ・ボイド | 樹脂収縮、繊維偏在、揮発分 | 保圧不足、硬化発熱、真空不足 | 保圧、チャージ、脱泡、真空、硬化サイクル最適化 |
| 反り | 繊維配向、収縮異方性、積層非対称 | 不均一冷却、ゲート偏り、離型時期不適 | 対称積層、冷却均一化、ゲート最適化、治具矯正 |
| 離型不良・バリ | 離型剤不適、樹脂粘着、繊維噛込み | 型締不足又は過大、金型損傷、硬化不足 | 離型剤及び金型面管理、型締・硬化条件調整 |
| 繊維浮き | 繊維長、サイジング不適、樹脂不足 | 高せん断、過度の流動、金型温度不適 | 樹脂リッチ表層、成形条件調整、表面マット又は塗装 |
| 層間剥離 | 濡れ不足、汚染、界面不良 | 圧力不足、脱泡不足、二次接着時間超過 | 表面処理、含浸改善、真空、適正オーバーラップ |
| プレートアウト | 低分子添加剤、離型剤、サイジング | 高温、長期連続成形、せん断 | 配合見直し、金型清掃、温度低減、ベント改善 |
| 金型・スクリュー摩耗 | ガラス繊維の研磨性 | 高圧、高速、長期運転 | 耐摩耗鋼、表面処理、適正速度及び保守周期 |
注意点
| 劣化現象 | 主な原因 | 発生しやすい条件 | 外観又は性能への影響 | 予防策 | 推奨確認試験 |
|---|---|---|---|---|---|
| 熱酸化劣化 | マトリックスの酸化、硬化後反応 | 高温、酸素、長時間 | 変色、脆化、強度低下、微小亀裂 | 耐熱樹脂、安定剤、温度低減、遮熱 | 熱老化試験、DMA、強度保持率 |
| 紫外線劣化 | 樹脂及び顔料の光酸化 | 屋外、湿潤、温度変化 | 白亜化、退色、樹脂減耗、繊維露出 | 耐候樹脂、UV安定剤、ゲルコート、塗装 | キセノンアーク、サンシャイン、色差及び光沢 |
| 加水分解・吸湿 | エステル、アミド等の加水分解、界面への水侵入 | 高温水、高湿度、蒸気 | 質量増加、Tg低下、強度低下、ブリスター | 適正樹脂、低ボイド、端面封止、後硬化 | 熱水、85℃・85%RH、煮沸及び強度保持率 |
| 膨潤・溶剤劣化 | 溶剤とマトリックスの相互作用 | SP値が近い溶剤、長時間、高温 | 軟化、質量・寸法増加、樹脂抽出 | 耐溶剤樹脂、接触時間短縮、保護コート | 実薬品浸漬、硬さ、質量及び曲げ強度 |
| 環境応力割れ・クレージング | 薬品と残留・外部応力の相乗作用 | 切欠き、圧入、締結、溶剤、界面活性剤 | 白化、割れ、突然破壊 | 残留応力低減、R付与、薬品変更、アニール | 応力負荷下浸漬、定ひずみESC試験 |
| 層間剥離 | 界面強度不足、衝撃、疲労、吸湿 | 積層端、穴、曲率部、衝撃後 | 剛性低下、白化、異音、破断 | 積層設計、タフ化、端部補強、非破壊検査 | 短梁せん断、DCB、超音波探傷 |
| 疲労破壊 | 繰返し荷重による繊維・樹脂・界面損傷 | 振動、圧力サイクル、曲げ反転 | 剛性低下、クラック、繊維破断 | 応力低減、積層最適化、欠陥管理 | S-N疲労、圧力サイクル、剛性追跡 |
| クリープ破壊 | マトリックスの粘弾性変形 | 高温、長期静荷重、繊維直角方向 | たわみ、締結緩み、最終破断 | 許容応力低減、繊維方向配置、金属補強 | クリープ、応力緩和、長期たわみ |
| アウトガス | 未反応成分、水分、低分子添加剤 | 真空、高温、電子・光学用途 | 汚染、曇り、接着不良、質量減少 | 後硬化、乾燥、低アウトガス樹脂 | TML/CVCM、GC-MS、真空加熱 |
| 摩耗粉発生 | 樹脂摩耗、繊維露出及び破断 | 摺動、高面圧、振動、研磨環境 | 相手材損傷、粉じん、寸法低下 | 摺動グレード、潤滑、表面コート | 摩耗量、摩擦係数、粒子測定 |
| 金属接合部腐食・電食 | 水分、塩分、異種金属、添加剤 | 海洋、屋外、湿熱 | ボルト腐食、緩み、界面損傷 | 絶縁ワッシャー、シール、耐食金属、排水 | 塩水噴霧、ガルバニック組合せ試験 |
| 食品・薬液への溶出 | 残留モノマー、添加剤、低分子成分 | 高温、油脂、アルコール、長期接触 | 臭気、味、規制不適合 | 適合グレード、後硬化、バリア層 | 総溶出、個別移行、官能及び実液試験 |
| 滅菌・放射線劣化 | 熱、酸化剤、電子線、γ線 | 繰返し滅菌、高線量 | 変色、脆化、界面強度低下 | 耐滅菌樹脂、線量管理、交換周期 | 滅菌サイクル、線量試験、物性保持率 |
推奨確認試験
- 実薬品浸漬試験:実濃度、最低・常用・最高温度、24時間、7日、30日及び想定寿命相当で、質量、寸法、外観、硬さ及び強度保持率を測定する。
- 環境応力割れ試験:実部品又はノッチ付き試験片へ設計応力の25%、50%及び100%相当を負荷し、薬品接触下で割れ及び白化を確認する。
- 高温高湿・熱水試験:85℃・85%RH、温水浸漬、煮沸又は蒸気条件で、吸水、Tg、層間せん断強度及び電気特性を追跡する。
- 熱老化・ヒートサイクル試験:最低使用温度から最高使用温度までを繰返し、反り、界面剥離、締結部及び接着部を評価する。
- クリープ・疲労試験:温度、湿度、応力比及び繰返し回数を実使用条件に合わせ、剛性低下と損傷進展を確認する。
- 摩耗試験:相手材、粗さ、荷重、速度、温度及び潤滑を実機に合わせ、摩擦係数、摩耗量、相手材摩耗及び摩耗粉を測定する。
- 難燃・電気試験:個別厚さ、色、吸湿状態及び実部品形状でUL 94、GWIT、GWFI、CTI、絶縁破壊及び耐アーク性を確認する。
- 接着・溶着試験:表面処理、洗浄、プライマー、養生、温湿度及び薬品暴露後の接合強度を確認する。
- アウトガス・溶出試験:真空、高温、食品接触又は医療用途では、TML、CVCM、揮発成分、総溶出及び個別移行を用途規格に従って確認する。
- 実成形・実部品耐久試験:最終金型、実ゲート、実肉厚、実締結及び実環境で評価し、試験片データとの差を確認する。
法規制・認証
| 規制・認証 | 材料群としての扱い | 確認事項 |
|---|---|---|
| RoHS | 一般に適合可能であり、適合グレードが存在する。 | 樹脂、顔料、難燃剤、充填材及び製造拠点ごとの証明書を確認する。 |
| REACH・SVHC | 登録義務及び含有情報は構成物質ごとに評価する。 | SVHC候補リストは更新されるため、最新のSDS及び非含有証明を確認する。 |
| ELV | 自動車用途向け適合グレードが存在する。 | 鉛、水銀、カドミウム、六価クロム及び適用除外を確認する。 |
| PFAS関連規制 | GFRP自体を一律にPFAS材料とみなさない。 | 離型剤、界面処理剤、摺動改質材及び表面コートにフッ素化物を含む場合があるため個別確認する。 |
| TSCA・Proposition 65 | 米国向けに適合情報を確認する。 | 残留モノマー、硬化剤、難燃剤、顔料及び加工時粉じんを確認する。 |
| EU食品接触・FDA・日本食品衛生法 | 食品接触用途向けの適合グレードが存在する。 | 樹脂、添加剤、ガラスサイジング、接触食品、温度、時間及び繰返し使用を確認する。 |
| USP Class VI・ISO 10993 | 医療用途向け個別グレード又は完成品で評価される。 | 材料群全体の認証ではない。滅菌方法、接触部位及び接触時間を含めて評価する。 |
| UL認証 | UL 94、RTI、CTI等の認証グレードが存在する。 | メーカー、グレード、色、厚さ及び製造拠点をYellow Card等で確認する。 |
| IEC・鉄道・建築・航空規格 | 用途別の燃焼、煙、毒性、電気及び構造規格が適用される。 | 材料試験だけでなく完成部品又は構造体試験が必要な場合がある。 |
| ハロゲンフリー | ハロゲンフリー難燃グレードが存在する。 | 閾値、分析法及び難燃剤だけでなく樹脂・顔料を含む全配合を確認する。 |
| リサイクル表示 | 複合材は単一樹脂の識別表示だけでは表現できない場合がある。 | ISO 11469等の表示方法、樹脂略号、GF含有率及び地域ルールを確認する。 |
| ISCC PLUS等 | マスバランス原料を用いた樹脂又は製品が供給される場合がある。 | 認証はサプライチェーン、製造拠点及び製品単位で確認する。 |
規制適合は、メーカー、グレード、色、添加剤、製造拠点、用途、使用温度及び接触条件で異なる。「一般に対応可能」「適合グレードが存在する」「個別グレードの証明書確認が必要」を区別して扱う。
環境・リサイクル性
| 項目 | 一般的な評価 | 注意点 |
|---|---|---|
| 熱可塑性又は熱硬化性 | 両方が存在する。 | 熱硬化性GFRPは再溶融できない。熱可塑性GFRPは再溶融可能だが、繊維短化及び熱履歴が生じる。 |
| マテリアルリサイクル | 粉砕材、再ペレット又は充填材として利用できる場合がある。 | 繊維長低下、界面劣化、汚染及び物性ばらつきを管理する。 |
| ケミカルリサイクル | 樹脂分解、加溶媒分解、熱分解等が研究・実用化される。 | 樹脂種、エネルギー、回収繊維品質及び経済性に依存する。 |
| サーマルリサイクル | 樹脂分の熱回収は可能である。 | ガラス残渣、灰分、難燃剤及び排ガス処理を考慮する。 |
| 再生材利用 | 熱可塑性短繊維材及び粉砕GFRPで可能である。 | 強度、衝撃、外観、臭気及び繊維長の低下を確認する。 |
| バイオベース | バイオベース樹脂をマトリックスとするGFRPが存在する。 | バイオベースと生分解性は同義ではない。ガラス繊維は生分解性ではない。 |
| 生分解性・コンポスト | 一般的なGFRPは生分解性及びコンポスト適合ではない。 | 生分解性樹脂を用いてもガラス繊維及び添加剤の扱いを確認する。 |
| ライフサイクル | 軽量化、耐食及び長寿命化で使用段階の負荷を低減できる場合がある。 | 製造エネルギー、補修、寿命、回収及び廃棄を含むLCAで評価する。 |
価格・供給性
| 項目 | 相対評価 | 説明 |
|---|---|---|
| 価格帯 | 中価格~比較的高価格 | 短繊維GF強化汎用樹脂は比較的入手しやすい。高強度ガラス、航空グレード、連続繊維プリプレグ及び高耐熱樹脂系は高価格となる。 |
| 汎用的な流通性 | 良好 | Eガラス、UP、EP、PP-GF、PA-GF、PBT-GF等は広く流通する。 |
| 国内入手性 | 良好 | ペレット、ロービング、マット、クロス、板、棒、引抜形材及び成形品が入手可能である。 |
| 少量購入 | 材料形態により異なる | 板、棒、クロス及び一般ペレットは少量購入しやすいが、専用SMC、プリプレグ及び特注サイジングは最小量が大きい場合がある。 |
| 供給形態 | 多様 | ペレット、長繊維ペレット、テープ、プリプレグ、ロービング、マット、クロス、SMC、BMC、板、管、形材及び完成成形品。 |
| 特注要因 | 多い | 色、難燃、耐候、電気、食品、医療、繊維長、繊維率、表面及び積層構成で特注となる場合がある。 |
価格は市況、購入量、ガラス種、マトリックス、繊維含有率、成形法、色、地域及び認証で大きく変動するため、実価格ではなく相対評価として扱う。
比較用評価スコア
以下はEガラスを用いた一般的なGFRP材料群の概略評価であり、特定グレードの最高性能を示すものではない。0は評価不能又はデータなし、5は非常に優れることを示す。
| 評価項目 | スコア | 評価理由 |
|---|---|---|
| 引張強度 | 4 | 連続繊維方向では高いが、短繊維材及び直角方向では低下する。 |
| 剛性 | 4 | 未強化樹脂より高く、連続繊維で特に優れる。 |
| 衝撃強度 | 3 | 樹脂靭性、繊維形態及び積層に依存する。炭素繊維複合材より損傷許容性が高い場合がある。 |
| 耐熱性 | 3 | 樹脂に依存し、GFでHDTは向上するが連続使用温度はマトリックス支配である。 |
| 低温特性 | 3 | 一般に使用可能だが、樹脂脆化及び熱膨張差を確認する。 |
| 耐薬品性 | 4 | 適正なVE、EP又は熱可塑性樹脂を選べば高い。単一評価はできない。 |
| 耐候性 | 3 | ゲルコート及び安定化で改善できるが、無保護樹脂表面は劣化する。 |
| 耐加水分解性 | 3 | 樹脂、界面、温度及び水分に依存する。 |
| 寸法安定性 | 4 | 低収縮及び低CTE化が可能だが、異方性と吸湿変形に注意する。 |
| 低吸水性 | 3 | 樹脂及び端面に依存する。PA系及びエポキシ系は吸湿影響を受ける。 |
| 摺動性 | 2 | 標準GF材は相手材摩耗が課題となる。摺動改質で改善する。 |
| 耐摩耗性 | 3 | 剛性は高いが、繊維露出と相手材攻撃性を考慮する。 |
| 電気絶縁性 | 5 | 一般的なGFRPの代表的長所である。ただし吸湿と導電添加剤で変化する。 |
| 難燃性 | 3 | 難燃グレードは存在するが、材料群一律ではない。 |
| 透明性 | 1 | ガラス繊維による光散乱で一般に不透明又は半透明となる。 |
| 成形加工性 | 4 | 成形法が多く、量産から大型少量品まで対応できる。 |
| 切削加工性 | 3 | 加工可能だが、工具摩耗、粉じん及び層間剥離が課題となる。 |
| 接着性 | 4 | 適切な研磨、脱脂、プライマー及び接着剤で良好な接合が可能である。 |
| リサイクル性 | 2 | 熱可塑性系は比較的有利だが、繊維と樹脂の分離及び繊維短化が課題となる。 |
| 価格優位性 | 4 | 炭素繊維複合材より一般に安価で、性能と価格のバランスが良い。 |
関連材料との比較
| 比較材料 | 特徴 | GFRPとの違い |
|---|---|---|
| 炭素繊維強化プラスチック(CFRP) | 高比剛性、高比強度、導電性及び低熱膨張。 | CFRPは軽量・高剛性であるが、一般に高価格で導電性を持つ。GFRPは絶縁性、電波透過性及びコストで有利である。 |
| アラミド繊維強化プラスチック(AFRP) | 高い耐衝撃性、耐摩耗性及び軽量性。 | AFRPは衝撃吸収と軽量性に優れるが、圧縮特性、吸湿、切削及び接着に注意する。GFRPは剛性と加工・供給性のバランスが良い。 |
| 不飽和ポリエステル樹脂(UP) | 熱硬化性樹脂で、GFRPの代表的マトリックス。 | 未強化UPよりGFRPは強度、剛性、クリープ及び寸法安定性が高いが、異方性と加工粉じんが増える。 |
| ビニルエステル樹脂(VE) | 耐薬品性、靭性及び接着性に優れる熱硬化性樹脂。 | VE-GFRPは一般UP-GFRPより耐食性及び靭性を高めやすいが、価格及び硬化管理が増す。 |
| エポキシ樹脂(EP) | 接着性、低収縮及び高性能複合材に適する。 | EP-GFRPは高繊維率及び高性能積層に適するが、硬化時間、粘度及びコストの管理が必要である。 |
| 長ガラス繊維強化ポリプロピレン(LGF-PP) | 長繊維を保持した熱可塑性射出成形材料。 | 熱硬化性連続繊維GFRPより量産及びリサイクル性に優れるが、長期耐熱及び主方向の最高強度は低い。 |
| 短ガラス繊維強化ポリプロピレン(SGF-PP) | 短繊維GFを含む軽量な射出成形材料。 | 複雑形状と低密度に有利だが、ウェルド強度、反り及び高温剛性では高性能GFRPに劣る。 |
| ポリアセタール(POM) | 低摩擦、寸法安定性及び成形性に優れるエンプラ。 | 未強化POMは等方性と摺動性で有利であるが、GFRPは高剛性、耐クリープ及び構造強度で有利である。 |
代表的なメーカー
| メーカー | 代表製品・ブランド | 概要 |
|---|---|---|
| 日本電気硝子株式会社 | Eガラス、チョップドストランド、ロービング、マット、ミルドファイバー、ARガラス等 | 樹脂補強用及び産業用途のガラス繊維を供給する。対象樹脂に適合したサイジング及び製品形態を確認する。 |
| 日東紡績株式会社 | Eガラス、Tガラス、NEガラス、ロービング、チョップドストランド、マット、ガラスクロス等 | 汎用から高強度・低誘電用途までのガラス繊維及び複合材料関連製品を展開する。 |
| ユニチカ株式会社 | FRP用ガラスクロス、産業資材用ガラス繊維製品 | 積層材、電気絶縁及び産業用途向けのガラスクロスを供給する。 |
| China Jushi Co., Ltd. | ロービング、チョップドストランド、マット、織物等 | 世界的なガラス繊維メーカーであり、熱硬化性及び熱可塑性樹脂補強向け製品を展開する。 |
| 3B-the fibreglass company | Advantex、HiPer-tex等 | E-CRガラス及び高性能ガラス繊維を供給する。耐食用途では樹脂との組合せを確認する。 |
| AGY Holding Corp. | S-2 Glass等 | 高強度ガラス繊維を供給し、航空宇宙、防衛、圧力容器及び高性能用途に使用される。 |
| 日本コンポジット株式会社 | 不飽和ポリエステル樹脂、SMC、TMC、BMC及び成形材料 | 熱硬化性GFRP用樹脂及び成形材料を供給する。個別用途の成形性、難燃性及び認証を確認する。 |
| Strongwell Corporation | EXTREN等の引抜GFRP形材及び板 | 引抜成形による構造用GFRP形材を展開する。シリーズごとの難燃性及び物性を確認する。 |
| Exel Composites Plc | 引抜及びPull-WindingによるGFRP形材・チューブ | 産業、輸送、エネルギー、通信等向けの連続繊維複合形材を展開する。 |
メーカー及び製品情報は代表例である。事業譲渡、製品統廃合及びブランド変更があり得るため、採用時には最新の公式資料、技術データシート、SDS、認証書及び供給地域を確認する。
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