概要
略記号:ALK
英語名:alkyd, alkyd resin
化学式:
- アルキド樹脂は、多塩基酸と多価アルコールの縮合によって得られる高分子エステルである。
- 1927年に乾性油と脂肪酸の併用が発見されてから、塗料方面に用いられている。
特性
(1) 純グリセリンフタル酸樹脂
- 未変性型:利用価値がないといわれている。
- ロジン変性型:無水フタル酸の一部をロジンで置換したもので、ワニス、ラッカーに使用されている。
- 乾性油脂肪酸変性型:空気により酸化乾燥するのもので、各種ワニスとして用いられている。
(2) 樹脂変性フタル酸樹脂
- フェノール樹脂変性型:初期乾燥が速い。
◎成形材料としては、フタル酸にマレイン酸を添加して不飽和結合を作る。
◎ ビニルモノマーと過酸化ベンゾイルで硬化させる樹脂も製造される。
◎この樹脂には、4つの状態に分けられる。
※粒状(木綿、ガラス短繊維を添加した中強度アルキド樹脂)
※パテ状(エンキャップ)
※ 繊維状(ガラス繊維の多く入った樹脂)
※ロープ状(パテ状に似ているがガラス繊維を含み、流れが良いので自動的に成形できる。) - 比重:2.0~2.2
- 成形温度:130~165℃
- 成形圧力:2.8~5.6MPa(パテ状)
- 成形圧力:4.2~7MPa(ロープ状)
- 引張強さ21~35MPa(パテ状)
- 引張強さ35~70MPa(繊維状)
- 熱膨張率:1.5~40×10-5 /℃
耐薬品性
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製法
構造
利用用途
- 塗料
- インク