| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 材料名 | 液状シリコーン |
| 略記号 | LSR、LIM、RTVシリコーンなど |
| IUPAC | Poly(dimethylsiloxane)を主骨格とするシロキサン系高分子 |
| 英語名 | Liquid Silicone Rubber、Liquid Silicone、Liquid Silicone Elastomer |
| 日本語名 | 液状シリコーン、液状シリコーンゴム、液状シリコーンエラストマー、液状シリコーン樹脂 |
| 分類 | シリコーン系エラストマー、熱硬化性エラストマー、ゴム材料 |
| プラスチック分類 | ゴム・熱硬化性エラストマーに分類される。一般的な熱可塑性プラスチック、エンプラ、スーパーエンプラとは分類が異なる。 |
| 化学式または代表構造 | 主鎖:[-Si(CH3)2-O-]n を基本とするポリジメチルシロキサン構造 |
| CAS No. | ポリジメチルシロキサンとしては一般に 63148-62-9 が知られる。ただし、液状シリコーン製品は架橋剤、触媒、充填材を含む配合物であり、製品全体として単一のCAS No.で表せない場合が多い。 |
| 構造・主成分 | ビニル基含有ポリジメチルシロキサン、ハイドロジェンシロキサン系架橋剤、白金触媒、シリカ充填材、添加剤など |
| 主な用途 | 医療部品、食品接触部品、電気電子部品、自動車部品、シール材、パッキン、チューブ、キーパッド、コネクタシール、ベビー用品など |
概要
液状シリコーンは、液状のシリコーンポリマーを主成分とし、加熱または室温で架橋してゴム状弾性体となる材料である。代表的には液状シリコーンゴム、LSR、LIM材料などと呼ばれ、射出成形に適した二液付加硬化型の材料が広く用いられる。
主骨格はシロキサン結合(Si-O-Si)で構成され、一般的な炭素系ゴムや熱可塑性樹脂と比較して、耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、耐候性、生体適合性に優れる傾向がある。一方で、機械的強度、引裂強さ、耐油性、耐溶剤性、接着性はグレードや配合により大きく変化する。
液状シリコーンは、熱可塑性樹脂のように溶融・再固化する材料ではなく、架橋反応により弾性体となる熱硬化性材料である。このため、成形後の再溶融は基本的にできない。材料選定では、硬度、圧縮永久ひずみ、使用温度、接液薬品、食品・医療規格、加硫条件を確認する必要がある。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 長所 | 耐熱性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性、柔軟性、透明性、生体適合性に優れるグレードが多い。圧縮永久ひずみが小さいグレードもある。 |
| 短所 | 引裂強さ、耐摩耗性、耐溶剤性、耐油性は用途によって注意が必要である。一般に芳香族炭化水素、塩素系溶剤、燃料油などでは膨潤しやすい。 |
| 外観 | 未硬化時は透明または半透明の液状、ペースト状である。硬化後は透明、乳白色、着色品などがある。 |
| 耐熱性 | 一般に150〜200℃程度の連続使用に対応するグレードが多く、短時間ではより高温に耐える場合がある。実使用では硬度変化、圧縮永久ひずみ、シール性を確認する。 |
| 耐薬品性 | 水、希酸、希アルカリ、アルコール類には比較的安定な場合が多い。一方で、炭化水素系溶剤、芳香族溶剤、塩素系溶剤、燃料油では膨潤しやすい。 |
| 加工性 | LSRは液状射出成形に適し、自動化、バリ低減、複雑形状成形に向く。RTVはポッティング、シーリング、接着、型取りに使われる。 |
| 分類上の注意 | 名称に「シリコーン樹脂」と付く場合でも、液状シリコーンゴム、RTVシリコーン、シリコーンオイル、シリコーンレジンは性質が異なる。辞典分類ではシリコーンゴム、シリコーンとの関係を整理する必要がある。 |
構造式
化学式の画像
画像タグは使用せず、HTML上で読みやすいように代表構造を文字式で示す。白黒表示を想定した構造式は以下である。
| 項目 | 構造・説明 |
|---|---|
| 代表的な構造単位 | -Si(CH3)2-O- |
| ポリジメチルシロキサンの代表式 | [-Si(CH3)2-O-]n |
| ビニル末端ポリシロキサンの例 | CH2=CH-Si(CH3)2-O-[-Si(CH3)2-O-]n-Si(CH3)2-CH=CH2 |
| 架橋剤の例 | H-Si(CH3)2-O-[-Si(CH3)(H)-O-]m-Si(CH3)2-H |
| モノマーまたは構成単位 | ジメチルシロキサン単位、メチルビニルシロキサン単位、メチルハイドロジェンシロキサン単位など |
| 共重合体・変性グレード | フェニル基含有品、フッ素変性品、高透明品、医療用グレード、難燃グレード、導電グレード、自己接着グレードなどがある。 |
液状シリコーンの代表的な硬化反応は、ビニル基を持つポリシロキサンとSi-H基を持つ架橋剤との付加反応である。白金触媒によりヒドロシリル化反応が進み、三次元架橋構造を形成する。
代表反応式:≡Si-CH=CH2 + H-Si≡ → ≡Si-CH2-CH2-Si≡
種類
| 種類の名称 | 主成分または特徴 | 長所 | 短所 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| LSR | 二液付加硬化型の液状シリコーンゴム | 射出成形性、自動化適性、寸法安定性、量産性に優れる | 専用成形機、混合装置、金型温調が必要 | 医療部品、シール、パッキン、コネクタ、ベビー用品 |
| LIM用液状シリコーン | 液状射出成形向けに調整されたLSR | 複雑形状、薄肉成形、インサート成形に適する | バリ管理、金型精度、硬化条件管理が重要 | 自動車部品、電気電子部品、防水部品 |
| RTVシリコーン | 室温硬化型の液状シリコーン | 常温で硬化可能、シーリングやポッティングに使いやすい | 硬化時間が長い場合がある。縮合型では副生成物に注意が必要 | シール材、接着材、型取り、ポッティング |
| 高透明液状シリコーン | 透明性を高めたLSRまたはゲル状シリコーン | 光学用途、外観部品、医療用途に適する | 異物、気泡、黄変、表面傷の管理が必要 | レンズ、導光部品、医療部品、保護カバー |
| 医療用液状シリコーン | 生体適合性や抽出物管理を重視したグレード | 生体適合性、耐滅菌性、柔軟性に優れるグレードがある | 規格、認証、抽出物、使用期間の確認が必要 | 医療チューブ、シール、呼吸器部品、ウェアラブル部品 |
| 食品用液状シリコーン | 食品接触用途を想定したグレード | 耐熱性、衛生性、柔軟性に優れる | 油脂、洗浄剤、蒸気条件での長期耐久確認が必要 | 調理器具、食品機械シール、パッキン、チューブ |
| フッ素変性液状シリコーン | フッ素含有シロキサンを用いた耐油・耐燃料性改良品 | 標準シリコーンより耐油性、耐燃料性が向上する場合がある | コストが高く、加工条件や物性はグレード依存が大きい | 自動車燃料系、オイル接触部品、特殊シール |
| 導電・帯電防止液状シリコーン | カーボン、金属粉、導電フィラーなどを配合 | 柔軟性と導電性を両立できる | 透明性、伸び、成形性が低下する場合がある | 電極、導電パッド、静電気対策部品 |
成形加工
| 加工方法 | 適性 | 内容 |
|---|---|---|
| 射出成形 | ◎ | LSR、LIMの代表的な加工方法である。二液混合後、加熱金型内で短時間硬化させる。 |
| 押出成形 | ○ | チューブ、コード、ガスケットなどで用いられる。液状タイプでは材料粘度と硬化方式に注意する。 |
| ブロー成形 | × | 熱可塑性樹脂のようなブロー成形には基本的に適さない。 |
| 圧縮成形 | ○ | シート状、型取り、少量成形、試作で使われる場合がある。 |
| 真空成形 | × | 熱可塑性シートを加熱軟化させる成形方法であり、架橋後の液状シリコーンには適さない。 |
| 注型・ポッティング | ◎ | RTV、ゲル、封止材用途で多く用いられる。脱泡、混合比、硬化時間管理が重要である。 |
| コーティング | ○ | 離型、絶縁、保護、撥水用途に使われる。基材との密着性はプライマーや表面処理に依存する。 |
| 切削加工 | △ | 硬化後は柔軟で弾性が高いため精密切削は難しい。打ち抜き、スリット、レーザー加工などが選択される場合がある。 |
| インサート成形 | ◎ | 金属、樹脂、ガラス部品との一体成形に用いられる。自己接着グレードや表面処理が有効である。 |
代表的な物性値又は機械的性質
| 項目 | 単位 | 標準LSR | 高強度LSR | 高透明LSR | 導電LSR | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 密度 | g/cm3 | 1.10〜1.15 | 1.10〜1.20 | 1.05〜1.15 | 1.15〜1.40 | シリカや導電フィラー量により変化する |
| 硬さ | Shore A | 20〜70 | 40〜80 | 10〜60 | 40〜80 | 一般的な成形品グレードの目安 |
| 引張強さ | MPa | 5〜10 | 8〜12 | 5〜9 | 3〜8 | 硬度、充填材、後加硫条件により変化する |
| 伸び | % | 300〜700 | 400〜800 | 300〜800 | 100〜400 | 導電フィラー配合では低下しやすい |
| 引裂強さ | kN/m | 15〜35 | 25〜50 | 10〜35 | 10〜30 | シールや薄肉部品では重要な設計値である |
| 曲げ弾性率 | MPa | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | ゴム材料のため、硬度、引張応力、圧縮応力で評価することが多い |
| アイゾット衝撃強さ | kJ/m2 | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 弾性体のため、熱可塑性樹脂とは評価方法が異なる |
| 荷重たわみ温度 | ℃ | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 規格値として扱わない場合が多い | 熱可塑性樹脂ではないため、HDTより連続使用温度や圧縮永久ひずみで評価する |
| 融点 | ℃ | 明確な融点なし | 明確な融点なし | 明確な融点なし | 明確な融点なし | 架橋材料であり再溶融しない |
| ガラス転移温度 | ℃ | -120前後 | -120前後 | -120前後 | -120前後 | ポリジメチルシロキサン骨格の代表値 |
| 連続使用温度 | ℃ | -50〜180 | -50〜200 | -50〜180 | -40〜180 | 空気中の目安。シール用途では圧縮永久ひずみを確認する |
| 吸水率 | % | 0.1〜0.5 | 0.1〜0.5 | 0.1〜0.5 | 0.1〜1.0 | 充填材、測定条件により変化する |
| 体積抵抗率 | Ω・cm | 1014〜1016 | 1014〜1016 | 1014〜1016 | 100〜108 | 導電グレードはフィラー設計により大きく変化する |
| 線膨張係数 | ×10-6/K | 200〜350 | 180〜300 | 200〜350 | 150〜300 | 樹脂や金属との一体成形では熱膨張差に注意する |
上記は代表値であり、保証値ではない。実使用では、グレード、硬度、成形条件、後加硫、温度、荷重、薬品濃度、応力、使用時間を確認する必要がある。
耐薬品性
| 薬品分類 | 代表薬品 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 酸類 | 希塩酸、希硫酸、酢酸水溶液 | ○ | 希薄水溶液では比較的安定な場合が多い。高濃度酸、酸化性酸では劣化に注意する。 |
| アルカリ類 | NaOH、KOH、水酸化ナトリウム水溶液 | ○〜△ | 希薄アルカリでは使用される場合があるが、高温・高濃度ではシロキサン結合の劣化に注意する。 |
| 低級アルコール類 | メタノール、エタノール、IPA | ○ | 短時間接触では比較的安定な場合が多い。抽出物や膨潤は用途別に確認する。 |
| 高級アルコール類 | グリセリン、MMB、ベンジルアルコール | ○〜△ | 薬品の種類、温度、接触時間により膨潤や物性変化が起こる場合がある。 |
| 芳香族炭化水素類 | トルエン、キシレン、ベンゼン | × | 膨潤しやすく、長期接触には一般に適さない。 |
| 脂肪族炭化水素類 | ヘキサン、ヘプタン、ミネラルスピリット | △〜× | 膨潤する場合が多い。燃料や油分を含む環境では確認が必要である。 |
| ケトン | アセトン、MEK、MIBK | △ | 短時間接触では使用可能な場合もあるが、膨潤、硬度変化、抽出に注意する。 |
| エステル | 酢酸エチル、酢酸ブチル | △〜× | 膨潤や物性低下が起こる場合がある。 |
| 塩素系溶剤 | ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエチレン | × | 膨潤しやすく、一般に長期接触には適さない。 |
| 水・温水 | 水、温水、蒸気 | ◎〜○ | 水には比較的安定である。高温蒸気では加水分解、圧縮永久ひずみ、抽出物を確認する。 |
| 油 | 鉱物油、潤滑油、シリコーンオイル、植物油 | △ | 油種により膨潤する。耐油性を重視する場合はフッ素シリコーンやFKMとの比較が必要である。 |
| 燃料 | ガソリン、軽油、灯油 | × | 標準シリコーンは膨潤しやすい。燃料接触ではフッ素変性グレードを検討する。 |
SP値(溶解度パラメータ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象材料の代表的なSP値 | 液状シリコーン、ポリジメチルシロキサン系として約15〜16 MPa1/2 |
| 単位 | MPa1/2 |
| 注意点 | SP値は溶解・膨潤の目安であり、架橋密度、充填材、温度、薬品濃度、接触時間、応力、抽出物、分子サイズを考慮する必要がある。SP値だけで耐薬品性は判断できない。 |
溶解性の目安
| SP値差 | 溶解・膨潤の目安 | 判定 |
|---|---|---|
| 0〜2 | 膨潤・軟化しやすい | × |
| 2〜5 | 条件により膨潤する | △ |
| 5〜8 | 短時間接触では比較的安定 | ○ |
| 8以上 | 溶解・膨潤しにくい | ◎ |
SP値から見た耐溶剤性
液状シリコーン硬化物の代表SP値を15.5 MPa1/2として、代表溶剤とのSP値差を整理する。実際の耐溶剤性は、架橋密度、硬度、充填材、温度、時間、応力により変化する。
| 薬品名 | 薬品のSP値 | SP値差 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ヘキサン | 約14.9 | 約0.6 | × | 膨潤しやすい |
| トルエン | 約18.2 | 約2.7 | × | 芳香族溶剤では膨潤が大きい場合が多い |
| キシレン | 約18.0 | 約2.5 | × | 長期接触には一般に不適 |
| 酢酸エチル | 約18.6 | 約3.1 | △〜× | 膨潤、軟化に注意 |
| MEK | 約19.0 | 約3.5 | △ | 短時間接触でも確認が必要 |
| アセトン | 約20.3 | 約4.8 | △ | グレードにより膨潤や硬度変化がある |
| IPA | 約23.5 | 約8.0 | ○ | 洗浄用途で使用される場合がある |
| エタノール | 約26.0 | 約10.5 | ○ | 比較的安定な場合が多い |
| 水 | 約47.9 | 約32.4 | ◎ | 水には比較的安定。ただし高温蒸気は別途確認する |
| シリコーンオイル | 約15〜16 | 約0〜1 | △〜× | 同系材料であり膨潤や移行に注意する |
評価基準:◎非常に良好、○概ね良好、△注意が必要、×不適
製法
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 原料 | シリカ、メタノール、塩化メチルなどを出発原料として、シランモノマーを経由し、ジメチルシロキサン系ポリマーを製造する。 |
| シラン製造 | 工業的にはメチルクロロシラン類を合成し、加水分解・縮合により環状シロキサンや低分子シロキサンを得る。 |
| 重合方法 | 環状シロキサンを開環重合し、分子量や末端基を調整したポリジメチルシロキサンを得る。液状シリコーンではビニル末端ポリマーが多く使われる。 |
| 架橋設計 | ビニル基含有ポリシロキサンとSi-H基含有ポリシロキサンを、白金触媒で付加反応させる。縮合型では湿気や触媒によりシラノール縮合を進める。 |
| コンパウンド | 補強性シリカ、着色剤、耐熱添加剤、難燃剤、導電フィラー、接着付与剤などを配合する。LSRではA液とB液に分けて供給されることが多い。 |
| 成形・硬化 | LSRでは二液を定量混合し、金型へ射出して加熱硬化する。RTVでは混合後、室温または加熱で硬化させる。 |
| 後加硫 | 用途により、揮発分低減、物性安定化、医療・食品用途での抽出物低減を目的に後加硫を行う場合がある。 |
代表的な反応式
シロキサン骨格形成の概略:n (CH3)2SiCl2 + n H2O → [-Si(CH3)2-O-]n + 2n HCl
付加硬化反応の概略:≡Si-CH=CH2 + H-Si≡ → ≡Si-CH2-CH2-Si≡
縮合硬化反応の概略:≡Si-OH + HO-Si≡ → ≡Si-O-Si≡ + H2O
詳細な利用用途
| 分野 | 主な用途 | 採用理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自動車 | コネクタシール、Oリング、ガスケット、防水部品、センサー周辺部品 | 耐熱性、耐候性、柔軟性、電気絶縁性 | 燃料、油、冷却液、圧縮永久ひずみを確認する |
| 電気・電子 | キーパッド、ポッティング材、絶縁材、LED封止、コネクタ防水材 | 絶縁性、耐熱性、低温柔軟性、成形自由度 | 低分子シロキサンの移行、接点障害、接着性を確認する |
| 機械部品 | パッキン、シール、ダンパー、クッション、ローラー | 柔軟性、耐熱性、圧縮復元性 | 摩耗、引裂、油膨潤、荷重条件を確認する |
| 医療 | チューブ、マスク、バルブ、シール、呼吸器部品、ウェアラブル部品 | 生体適合性、柔軟性、透明性、耐滅菌性 | 医療グレード、規格適合、抽出物、滅菌方法を確認する |
| 食品機械 | パッキン、チューブ、ホース、バルブ、食品接触部品 | 耐熱性、衛生性、柔軟性、洗浄性 | 食品規格、蒸気、洗剤、油脂、色移りを確認する |
| 建築・設備 | シーリング材、防水部材、ガスケット、絶縁保護材 | 耐候性、耐紫外線性、耐熱・耐寒性 | 接着性、汚染性、施工条件、長期耐久性を確認する |
| 日用品 | 調理器具、ベビー用品、生活用品、保護カバー | 柔軟性、耐熱性、触感、透明性、着色性 | 食品接触、臭気、抽出物、洗浄耐性を確認する |
| 光学・照明 | LEDレンズ、導光部品、光学封止材、透明保護部品 | 透明性、耐熱性、耐紫外線性、黄変しにくさ | 気泡、異物、屈折率、黄変、表面傷を確認する |
関連材料との比較
| 比較材料 | 特徴 | 対象材料との違い |
|---|---|---|
| シリコーンゴム | シロキサン骨格を持つゴム材料全般 | 液状シリコーンはシリコーンゴムの一種で、液状成形や注型に適した材料である。 |
| シリコーン | シリコーンオイル、シリコーンゴム、シリコーンレジンなどを含む総称 | 液状シリコーンは硬化してゴム状になる液状配合物を指す場合が多い。 |
| EPDM | 耐候性、耐水性、耐オゾン性に優れるゴム | EPDMは耐熱性では液状シリコーンに劣る場合があるが、耐水・耐薬品・コスト面で有利な用途がある。 |
| フッ素ゴム | 耐油性、耐燃料性、耐薬品性に優れる高機能ゴム | 標準液状シリコーンより耐油・耐燃料性に優れるが、低温柔軟性や成形性ではシリコーンが有利な場合がある。 |
| 熱可塑性ポリウレタン | 耐摩耗性、機械強度、成形性に優れる熱可塑性エラストマー | TPUは再溶融可能で耐摩耗性に優れるが、耐熱性や耐候性では液状シリコーンが有利な場合がある。 |
| 熱可塑性エラストマー | 熱可塑性樹脂の加工性とゴム弾性を持つ材料群 | 液状シリコーンは架橋型で再溶融できないが、高温・低温特性や耐候性に優れる。 |
| アクリロニトリルブタジエンゴム | 耐油性に優れる汎用ゴム | NBRは耐油性に優れるが、耐熱性、耐候性、低温柔軟性では液状シリコーンが有利な場合がある。 |
| クロロプレンゴム | 耐候性、難燃性、機械強度のバランスがよいゴム | CRは機械強度や汎用性に優れるが、高温・低温範囲では液状シリコーンが選ばれる場合がある。 |
代表的なメーカー
| メーカー | 代表製品・ブランド | 概要 |
|---|---|---|
| 信越化学工業 | KE、KJR、LIMS関連グレードなど | シリコーン材料の主要メーカーであり、液状シリコーンゴム、RTV、封止材、医療・電気電子向け材料を展開している。 |
| Dow | SILASTIC、DOWSIL | 液状シリコーンゴム、医療用シリコーン、封止材、接着・シーリング材などを扱う世界的メーカーである。 |
| Wacker Chemie | ELASTOSIL | 液状シリコーンゴム、HTV、RTV、シリコーンオイルなどを展開する欧州の主要シリコーンメーカーである。 |
| Momentive Performance Materials | Silopren、TSE、LSR関連グレードなど | 液状シリコーンゴム、特殊シリコーン、電気電子・医療・工業用途向け材料を扱う。 |
| Elkem Silicones | BLUESIL、SILBIONE | 工業用、医療用、ヘルスケア用のシリコーン材料を展開している。 |
| KCC Silicone | LSR、RTV、シリコーンゴム関連グレード | アジア地域を中心にシリコーン材料を供給するメーカーである。 |
| デュポン | Liveo | 医療・ヘルスケア向けシリコーン材料で知られる。用途によりグレード選定と規格確認が必要である。 |
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