概要
略号:PA
日本語:ナイロン、ポリアミド
詳細については ポリアミドを参照
- 1935年、米デュポン社によって発明されたポリアミドを「石炭と空気と水から作られる」という魔法のようなキャッチコピーとともに「ナイロン」の名称で上市されました。
- 最初は繊維製品での利用ではなく、ドクター・ウェストの「奇跡の歯ブラシ」の歯ブラシの毛として1938年に商業化されました。
- 1939年のニューヨーク万国博覧会で紹介されたナイロンストッキングは、絹の1.5倍の価格にもかかわらず、初年度に6,400万足も売れるという空前の成功を収めました。
- 1951年頃からは「混紡」が進み、ナイロンの静電気やかゆみを抑えた、より快適な生地が登場しました。
- 軽くて丈夫なナイロン製の機内持ち込みバッグの登場や、安価なカーペットの普及などライフスタイルを大きく変える製品が数多く誕生しました。
- 1969年、人類が初めて月面に立てた旗もナイロン製でした。
- その耐久性と安価な生産コストの代償として、現在は深刻な環境問題が浮き彫りになっています。製造過程で強力な温室効果ガス(一酸化窒素)を排出するほか、分解に30〜40年かかる非生分解性の性質やマイクロプラスチックなどが問題視されています。
- 低温で溶けるためリサイクル時の不純物除去が難しく、機械的リサイクル(劣化しやすい)と化学的リサイクル(有害な副産物のリスク)の両面で、一次素材への依存を減らす取り組みが続いています。
