概要
略記号:PEN
英語名:polyethylene naphthalate
日本語:ポリエチレンナフタレート
1945 年にイギリスのインペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI)によって開発された樹脂である。
特性
- 結晶性
- 比重 1.33
- 融点 265℃
- ガラス転移点 118℃
- 耐熱性やガスバリア性がポリエチレンテレフタレート PET より高い
- 重量平均分子量約70,000 が一般的
- これら以外の特性はポリエチレンテレフタレート PETと似通っている
- 値段が高い(PETの4~5倍)
製法
2,6ナフタレンジカルボン酸ジメチルとエチレングリコールをエステル交換反応にてビスヒドロキシエチレン-2,6-ナフタレートにした後、重縮合反応によって製造。
生産の形式もPET と同様に溶融重合反応法で実施し、その後必要に応じて、溶融重合によって得られた樹脂を、ペレット状態のまま固相重合を実施する。
重合触媒としてPETと同様にアンチモン系、ゲルマニウム系が使用される
構造
利用用途
- 高密度磁気記録テープベースフィルム
- 液晶ディスプレイ輝度向上フィルム
- 耐熱コンデンサー
- 繊維としてタイヤコード
- ドライヤーキャンバス。
- 学校給食や病院給食の食器
- 麻酔薬用ボトル、
- 化粧品容器
- ペットボトル(再利用可能な)