概要
略記号:EP
英語名:epoxy resin, epoxide resin
化学式:
特性
- エポキシ樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂と同じく常温、常圧でも成形できる。
- 接着力が大きい(特に金属やコンクリートなどに対する)
- 耐熱性が大きい
- 電気的特性にすぐれている。
- 機械的性質にすぐれている。
- 耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性、耐水性にすぐれている。
- 硬貨の際の収縮がポリエステルなどと比較して非常に小さい。
エポキシの開環重合
エポキシの硬化反応
酸無水物によるエステル化
エポキシ樹脂の各種構造
耐薬品性
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製法
- エポキシ樹脂は、末端にエポキシ基を持ち、開環反応によって生成するもので、工業的に利用されているものは主としてエピクロロヒドリンと多価フェノール、多価アルコールなどとの反応性生物である。
- エピクロロヒドリンと多価フェノールとの反応は、60~120℃で水酸化ナトリウムその他の触媒を用いて行う。
- 反応は比較的温和な条件で行われ収率も高い。
- ビスフェノールA1モルとエピクロロヒドリン2モル以下で反応させる。(下図)
- エピクロロヒドリンとビスフェノールAの配合量、反応条件などを変えることにより、平均分子量350~7,000の異なる樹脂が得られる。
構造
利用用途
- プリント基板
- 半導体チップ封止剤
- 電器絶縁躯体
- コンクリート接着剤
- ケミカルアンカーボルト樹脂
- 塗料・重防食用材料
- ガラス、金属用接着剤
- ファイバーコンポジット用材料