概要
略記号:IO
英語名:ionomer resin
化学式:
- アイオノマー樹脂は、ポリエチレンユニット(E)とアクリル酸ユニット(A)を有するポリマーを金属(M)で架橋した樹脂
- アクリル酸ユニット(A)と金属(M)の結合がイオン的であるため、アイオノマーと呼ばれている。
- アクリル酸ユニット(A)の含有量と金属(M)の種類を変化させることでいろいろな特性を持った樹脂が制作できる。
特性
- ポリエチレンが透明になった樹脂である。
- 光沢性が良い
- 耐スクラッチ性にすぐれている。
- 耐油性にすぐれている。
- 耐酸性がポリエチレンより劣る。
- ベンゼンなどの炭化水素系有機溶剤には侵される。
- 熱安定性にすぐれている。
- 耐寒性にすぐれている。
- 耐候性にすぐれている。
- 耐圧力性にすぐれており、強靭である。
- 接着性が良好である。
- 吸湿性があるため、成形前に乾燥させる必要がある。
- 射出・押出成形が可能である。
- 射出成形条件:270℃、100MPa、金型温度25℃
- 離型はあまり良くない。
性質 | 単位 | 標準 |
---|---|---|
比重 | 0.93~0.95 | |
引張強さ | MPa | 24~38 |
引張伸び | % | 350~450 |
曲げ弾性率 | GPa | 0.26~0.34 |
アイゾット衝撃強さ (ノッチ付き) | J/m | 330~820 |
ショアー硬さ | D50~D65 | |
連続耐熱温度 | ℃ | 71~100 |
透明度 | 透明 |
製法
省略
構造
利用用途
- 圧力容器
- パイプ
- ゴルフボール
- 食品包装材