概要
略記号:DAC
英語名:Diallyl carbonate
IUPAC: Diprop-2-en-1-yl carbonate
日本語:炭酸O,O-ジアリル, 炭酸O,O-ジアリル, 炭酸ジアリル
化学式:C7H10O3
CAS番号. 15022-08-9
由来:
特性
- 比重(密度) 0.991g/mL at 25 °C (lit.)
- 融点 95~97℃/ 60mmHg (lit.)
- 融点 :25°C
- 屈折率 :n20/D 1.428 (lit.)
- 引火点 :58.9℃
- 熱硬化性樹脂
- 耐候性に優れている
- 耐汚染性に優れている
- 耐水性に優れている
- 電気絶縁性能に優れている
- 寸法安定性に優れている
- 加工性が良い
- 高温・高湿下での絶縁抵抗の変化が小さい
- 低圧成形が可能
製法
ホスゲン使用による製法
アルコールと非常に有毒なガスのホスゲンとの反応から製造することができる。ホスゲンの第2の塩素原子はカルボニル炭素原子の求電子性を高める。アルコールと酸塩化物との反応と同様に、副生成物であるHClを中和するために塩基が必要である。
ジアルキルカーボネートは、ホスゲンを使用した製法の他に①アリルハライドと炭酸ナトリウムを反応させる方法や②炭酸ジメチルとアリルアルコールとをエステル交換させる方法、③アルキレンカーボネートとアリルアルコールとを反応させる方法、④アリルアルコールと尿素を反応させる方法などもある。
構造
利用用途
- モーターのローター部電気接点、整流子(コミュテーター)
- 変圧器、変成器などのコイルボビン
- ターミナル端子
- ソケット部
- コネクター
- 端子版
- プラグキャップ
- 高圧配電盤用ハウジング
- 磁気遮断用ハウジング
- スイッチ
- 絶縁ブラシ
- 端子封入用材料
- 携帯電話等の電気機器部品
- システムキッチン
- ユニットバスの壁材・天井等
- こたつ天板
- 家具類