GF強化ポリエチレンテレフタレート

概要

略記号:GF-PET, FR-PET®

英語名:fiberglass-reinforced polyethylene terephthalate

化学式:

ポリエチレンテレフタレート (PET)

 

特性

  • 強靭で融点が高く耐熱性であり、熱処理・延伸すると強度は著しく向上する。
  • エステル結合を有するため、耐熱水性、耐アルカリ性はよくない。
  • 耐有機溶剤性、耐油性に優れているが、フェノール、クレゾール、0-クロロフェノール、塩素化炭化水素などには侵される。
  • 濃硫酸、濃硝酸では分解する。
  • 熱水、アルカリに弱い。
  • 30w%程のガラス繊維が混合された場合、熱変形温度が約240℃となり、ガラス繊維を含まないポリエチレンテレフタレートの70℃から増大する。
  •  
  • 疲労強さは大きい。
  • 耐候性は比較的良好。
  • 体積固有抵抗、絶縁破壊強さ、耐アーク性などの電気的性質はすぐれている。
  • ガス透過性は小さい部類に入り、二軸延伸するとさらに向上する。
  • 二軸延伸を行うことにより、強度、ガスバリア性が大きく改良される。そのため食品包装用フィルム、ボトルなどに使用される。
  • 成形前に予備乾燥が必要である。
性質単位無定形結晶ガラス充填
比重
(製品により変動)
1.27~1.331.33~1.381.5~1.6
引張強さMPa5775140
引張伸び%1818
曲げ弾性率GPa2.22.86.0
アイゾット衝撃強さJ/m554060
荷重たわみ温度
(1.82MPa)
7085200
熱膨張率10-5/℃862.4
融点250~255250~255250~255

製法

  •  テレフタル酸とエチレングリコールを重縮合することによりよって得られる。

ポリエチレンテレフタレートの製法

構造

ポリエチレンテレフタレート

利用用途

 

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