難燃剤

難燃剤の分類および種類

添加剤の効果と改良原理へ戻る

難燃剤種類
系統
小分類
名称
難燃性能
備考
無機系
水酸化物水酸化アルミニウム
水酸化マグネシウム
水酸化ジルコニウム
水酸化亜鉛
脱水反応による吸熱に
より、燃焼の遅延阻止
・ハロゲンリンとの
相乗効果がある。
ホウ素化合物ホウ酸塩・水分と共に溶解し、
膨潤、溶解物化する。

・325℃にて溶解、
500℃で流動状態
金属酸化物三酸化アンチモン
水酸化ジルコニウム
酸化ニオブ
スズ酸亜鉛
モリブデン化合物
ナノ水和金属化合物
シリカ
ジルコニウム化合物
リン系非ハロゲンリン酸エステル

含ハロゲンリン酸エステル

特殊リン酸エステル

含リンポリオール
モノマー型リン酸エステル
 ・TPP
 ・TCP等
縮合型,反応型リン酸エステル
 ・BDP
 ・RDP
 ・BPA-DP
 ・BPA-DC
 ・反応HCA
 ・BDP
 ・ホスファゼン
Intumescent系-FP-2100
APP+窒素化合物
赤リン
赤リン+膨張性黒鉛
リン酸エステルアミド等
・熱分解によって、

リン酸→メタリン酸→
   ポリメタリン酸

を生成し、リン酸層に
よる保護層の形成と、
ポリメタリン酸による
脱水作用により生成
したチャーによる遮断
効果が主に作用する

・固相でも効果を発揮
するが、気相において
H原子をH2として
安定化させる
・ハロゲンとの相乗効果

・気相作用の
ハロゲン+固相作用の
ハロゲン化リンとオキ
シドライドが生成し、
スリーラジカル
トラップ効果を示し、
HXより重いため
系中で長時間
滞留し反応する
チャンスが高い

・ハロゲン化リンは、
酸素遮断効果が
大きい
ハロゲン系塩素系
臭素系
脂肪族臭素系
 ・HBCD
 ・TBBA
 ・TBBS
 ・アルキル臭素化合物等
芳香族種粗景
 ・TBBA-エポ
 ・HBB
 ・TBPTBP
 ・Br-PS等
塩素系
 ・塩素化パラフィン
 ・デクロラン
 ・クロレンド酸無水クロレンド酸
 ・塩素化ポリエチレン
・ガス相におけるラジカ
ルトラップ効果による
活性OHラジカルの
安定化↓

・燃焼推進役となる
活性なOH・Hラジカル
がHXでトラップされて
安定化する

・HXは不燃性で希釈
効果と共に酸素遮断
効果もある
・アンチモンオキサイド
との相乗効果

添加剤の効果と改良原理へ戻る

タイトルとURLをコピーしました