可塑剤の分類と種類
フタル酸系 | ・R=ブチル:DBP ・R=2-エチルヘキシル:DOP ・R=イソノニル:DINP等 | ・相溶性が良い ・可塑化効率が良い ・耐寒性が良い ・電気絶縁性が良好 ・性能バランスが良い ・汎用性が高い | 広範囲に使用 ・フィルム、シート ・ホース、チューブ ・レザー ・電線被覆材 ・建材 ・その他 |
脂肪族二塩基酸系 | ROOC-R' -COOR ・R' =C4:DOA C7:DOZ C8:DOS等 | ・可塑化効率が良い ・耐寒性が良い ・ゾル安定性が良好 ・相溶性低く2次 可塑剤として使用 | 低温柔軟性が要求される製品 ・食品包装フィルム ・ホース、チューブ ・手袋 |
トリメリット酸系 | ・R=2-エチルヘキシル:TOTM等 | ・耐熱性良好 ・電気絶縁性良好 | 耐熱性が要求される製品 ・電線被覆材 ・自動車内装材 |
リン酸系 | ・R=クレジル:TCP ・R=ブチル:DBP | ・相溶性良好 ・難燃性良好 | 難燃性が要求される製品 ・難燃性電線被覆材 ・建材 |
ポリエステル系 | R3-(R1-R2)-R1-R3 ・R1:ジカルボン酸残基 ・R2:グルコール残基 ・R3:アルコール残基 または ・R1:グルコール残基 ・R2:ジカルボン酸残基 ・R3:カルボン酸残基等 | ・耐移行性良好 ・耐油性良好 ・保留性良好 | 保留性が要求される製品 ・電線被覆材 ・ガスケット ・靴 ・手袋 |
エポキシ系 | エポキシテトラヒドロフタル酸エステル エポキシ化大豆油など | ・耐熱性良好 ・解毒製 (エポキシ化大豆油) | 安定助剤的に使用される ・食品包装フィルム |